第6話
「いらっしゃいませ」
店員の声に会釈で返す。
気付けば、店の中に他に客はなく、もう1人の店員は商品を棚に並べている。
……10時前だとこの位なのかな?
思えばこの時間にここに来るのは珍しい事だった。
「……今日は、お休みですか?」
不意に耳に届いた声に、思わず顔を上げて左右まで見てしまった。
「え?」
声をかけてきたのは、目の前にいる男性店員だと、ゆうに10秒は経過してから気付いた。
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