第6話

「確かにな」と呟きながら先生は眼鏡を外し、うっとおしく伸びた前髪を後ろへ掻きやる。




切れ長の目が現れて、オニキスに似た瞳孔があたしを真っ直ぐに見つめる。




実は綺麗な顔なのだと、ココに来て知った。




普段、だらしなく見える風貌の先生が、実はイケメンだなんてベタな話。

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