第5話

窓際に置かれたフラスコには、枯れてしまった秋桜が頭を垂らしている。



「枯れちゃったね」




「1週間あのままだったからな…」




秋桜をゴミ箱へ捨て、フラスコを洗った。




「三月が来なきゃ、フラスコが花瓶になる事はなかったな」




フラスコを窓辺に置いて、また椅子に腰かける。




「先生が花を愛でるなんて想像出来ないもんね?」

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