第2話
「委員長、ここのノート物理の準備室に運んでな」
ざわつき始めた中で先生の声が響いた。
低くくて、穏やかな声音。
けれど先生の声は、どんな雑音の中でも、真っ直ぐにあたしの鼓膜を震わす。
「はい」
三ヶ津 三月(ミカヅ ミツキ)は、高校2年生。
中学時代から今年で委員長をするのは4年目。
皆から委員長と呼ばれるのにも、慣れてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます