第24話 危険ダンジョン その2

スタンピードには強度がある。

まずは弱。30まで登ってくる時。

次に中。20まで登ってくる時。

次に強。10まで登ってくる時。

これになると危険ダンジョン扱いだ。

ちなみに30層もない時はそのダンジョンごとに変わる。

普通は弱で、攻略、またはほとんどのモンスターの駆除をするのだが、稀にここまで行く時がある。

最後に最。0層。つまりダンジョンから出てくる。

「、、、」

正直のところ逃げた方がいいと思う。ダンジョン内に怪しげな魔力がある。

ボディーガードもいて、レベルも高くないと思っているため余裕そうだが。実際そううまくいきそうにない。

「流石にきつい。それで死んだら元も子もない。」

「そこの2人!早く!」

「ここの人たちをかわいそうに思わないのか?」

、、、仕方ない。何もない事を願おう。

「行く気になったね。行こうか。」

「え!?行くって。」

「ダンジョン攻略するよ。」

「え?」

「無料でね。」

「でも危ないですよ!」

「大丈夫。念の為ボディーガードがいるから。」

と3人出てくる。

「行こうか。」「おう。そこの人行ってもらってもいいです。」

「でも。」

「大丈夫です。」「行こうか。」

そして入っていく。最初の方はほとんどボディーガードがやってくれたが、見るためにこちらに仕向けている。

ドンドンドン!

力を抑え、ある程度で倒せるぐらいにする。

「君の実力は知っている。出してもいいんだよ。」

実際こいつが見ないと、上に言えないからな。見せるのは危うい。

実力は変えずそのまま進んでいく。

そしてついに最下層の12層まで来た。

「、、、結局出さないんだね。」「なんのことだか。」

「ギイぃ」

と扉を開けて出てきたのは大きいオークである。

こいつじゃあないな。

すぐにボディーガードが倒す。

「これで終わりだね。さすがはAランクの、、、」

ゴゴゴゴ。普通は入り口に転送されてダンジョンが消える。

はずだった。だが今回はイレギュラー。

壁が壊れ、中から騎士のようなものが来る。

そして、ボディーガードが攻撃を喰らい、壁にぶつかる。

1人、2人、そして3人。

死んではいないが瀕死の状態。

次にマナを纏った状態でルークに切りにかかる。

反応できてないみたいだし、この状態だと切られて死ぬな。

「流石にな、」

腕で受け止める。

「え?」

ようやく反応したようだ。

「なんでボディーガードが!?ここは弱いダンジョンだろ!」

ふん!

そのまま騎士を吹き飛ばす。

「先に攻撃させてもらうよ。」

ビュン。

ドッ!剣で防がれる。

そのまま受け流されてバランスが崩れる。

そしてそこを狙って切りにかかろうとしている。

タタッ!だがその状態から立ち直り避けて、、

「乱拳」

ドドドドドド!

反撃する。

だが相手は消える。

魔力を空気に分散して、その魔力の動きでどこにいるか把握する。

後ろだな。すぐにしゃがみ、後ろ蹴りを繰り出す。

そして回転し、

「チャージ、、キック!」

打撃を与える。

「鎧は凹んだけど、それ以外何も無しか。」

どうやって倒すのかな。

シュ!カキン!

手刀で剣を受け止める。

このまま押し出そう。

バキ!ドン!

騎士を地面に叩きつける。

んで気づいたときには敵は首を狙っていると、、

避ける。

、、、解析は済んだな。こいつ、どこからか操られている。

「仕方ない。全集中。」

解放。約3年間の努力、見せてやる。

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