第25話 危険ダンジョン その3

遠距離から操っている男がいた。

そいつの名はゲイル。

その男は考えていた。

こいつは確かあの男を倒したやつだな。

特に毒の機械、器具を使う発明家。

男爵の娘を誘拐してコテンパンにやられたはずだ。

だが俺は違う。

この騎士は無敵。

遠距離から操るこの機械があればどんなものでも操作できる。

今回は騎士の鎧を使わせてもらった(人は入っていない。)

「この勝負。勝った、、、!?」

なんだこのマナ、この魔力。

操作してくるこっちにも伝わってくる。

だがこのオソクミエールとハヤクナール靴があればこんなやつ、、、

消えた?この機械でも負えな、、

「バキバキバキバキ。」

え?

強力な魔力で作った膜を張っていたにもかかわらず、、一瞬で粉砕!?

近くにいたものは倒れている。多分強大な魔力を見たせいだと思うが、、、

これじゃ動かせ、、、

また消えた?次はどこに、、、?

、、、振り向きたくない。後ろに誰かいる。

「終わりだ。」

ドッ!

その瞬間記憶を失った。

***

このスタンピードではいろんなことが露わになった。

危険ダンジョンにも関わらず、店を強制的にやらせていたこと、

そしてある発明家がこの騒動を起こしたこと。

つまり人がスタンピードを起こせてしまい、強力な魔物を作ることができることだ。

ちなみにその強力なモンスターは誰が倒したかはわからない。

そこにいた2人の学生と3人のボディーガードはいう。

記憶がないと。

その発明家が言う。

顔が思い出せないと。

この事件と、新星学園で起こったダンジョン騒動との関係性を調べている。

、、、、

「ルークの記憶が無くなっててよかったー」

それさえ消えれば、全員がやられた後に謎の人物が助けに来たことになる。

「また派手な事をしたな。」

とおじさん。

「今回は仕方ないでしょ。」「まあな。にしても忘れてくれてよかったな。」

この組織では記憶を消す魔法の使用は禁じられている。

「まあ一件落着ってことで。」

***

「なんだあいつ?」

ルークは実は記憶を保っていたが、、、

「怖すぎた、、」

その時に見たあやつの顔が忘れられない。

どんなやつをつけても倒される。そんな気がした。

もし真実をいったとしたら、殺されるかも知れない。

そのため言うことができなかったのだ。

「プルプルプル。」

その時スマホが鳴った。

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