第22話 お疲れ様会

とりあえずオープンキャンパスには参加できるな。

とりあえず一安心だ。

とのんびり座っていると

「あの時助けてくださった方を探しています!」

とこえが聞こえる。

認識阻害魔法はその時は思い出せないが、稀に見ただけで思い出してしまう時がある。

「今日は余り教室から出られないな、、」

と落ち込んでいた時に、

「ちょっといいかな。」

と声が聞こえる。知らない男子生徒だ。まさか、、

「お疲れ様会、、行かない?」

違ったようだ。お疲れ様会、テストのだろうか

「行くよ。」

今日はやることがないため行くことに決めた。

「じゃあ〇〇に集合で。」

「おう。」

***

授業が終わり、荷物を整理する。

「できた?」

とソウタの声。

「おう。」「じゃあ行こうか。」

ソウタと一緒に〇〇へ向かう。

とそこにはたくさんのクラスメイトが集まっていた。

「おう!」

「こんにちは。」

あまりソウタ以外と喋らないので会話はそこで途絶える。

「おうソウタ!」

逆にソウタはというと着々と人脈を増やしている。

「ごめん。あっちに行ってくる。」

というわけで必然的にぼっちになるわけだ。

「ではみんなでサイゼリアに行きましょう!」

ということで全員が歩き出す。

途中、ルークが喋りかけてきた。

「こんにちは。タケルくん。」

「おっおう。」

「そんな固くならないでよ。」

「いや。暗殺者を送り込んできているやつと喋れるかよ。」

「気づいてたの?僕だって。」「当然だ。」

言っても向こうは町長の息子、こちらは一般人。どちらが信用してもらえるかなんて一目瞭然だ。

「ごめんね。証拠もないのに疑っちゃって。」

そう言いながらもまだ疑っているだろう。何があっても実力を隠しているのは事実なんだから。

「だから僕の奢りってことで遊びに行かない?」

断ると面倒な気がする。

「いいよ。」

でも一応

「でもソウタも誘っていい?」

保険はかけておこう。

「いいよ。」

ということで決まった。

***

やすいくてうまいとは、、、

とサイゼリアに驚く。

とソウタが帰ってきた。

「なあなあ。」

「どうしたの?」

「ルークに遊びに誘われたんだが一緒に行かないか?」

「どこの町?」

「ルディグール。」

「え?そこの街って今危険ダンジョンの近くじゃない?」

危険ダンジョン。スタンピードが起きやすい状態のダンジョンのこと。

聞くと、そこの町長はダンジョンをなくす(攻略する)のはお金がかかるため放置しているらしい。

なるほどなそういうことか、、、

ここに連れて行って自分の目で確かめるつもりだろうか?

「ごめんね。」

「いやいや。」

当然ソウタは来れるはずもなく、俺とルークのみの遊びになりそうだ。

時は過ぎ2日後。

「今日はよろしく。」

ついにその日がやってくる。

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