第9話 恩人

「いきます。」

「こい!遠慮はするなよ!」

「もちろんです。」

距離を詰める。

上!

パンチを体を沈ませて避ける。

そして下から顎を狙ってパンチを、、

消える。だが感じる。一瞬の空気の歪みを。

180度体を回転し、そこにあると思われる拳に己の拳を当てる。

「ドン!」

当たった!

おっと!?

だがその拳には風が張っている。何かに流されるように右にずれる。

そして相手はそのまま拳を体の方を狙う。

左手で受け止めて、、

「重い!」

風を纏わせて、、、

スッ!

受け流す。

これで、、

「ぐっ!」

体が持ち上がる。先ほど受け流した手で掴まれている。

「おおおお!」

足に魔力を込めて地面と離れないように固定する。

「ガシッ!」

そしてこちらも受け流された手で掴む。

硬直状態。

持ち上がらないこと、上に行く力が少なくなったことから向こうも魔力を足と手に分散させている。

、、、今だ!

魔力を先ほどよりも手にかけて、足の魔力を解き、手に集中させる。

それに相手は反応できない。

「ふん!」

持ち上げて後ろに叩きつける。

「うぐっ!」

もう一発!

逃げられ、、

ドン!

頭に振動がはしる。

まずい、、

「ドン!ドドドドドドドドド!」

連打をくらいよろける。

魔力を調節しなんとか倒れないようにする。

「ビュン!」

逃げる。

だがついてくる。

急回転!

後ろに振り向き、

「不意打ちだ!」

頭に一撃。

「乱拳!」

ドドドドド!

だが倒れず一撃を狙い顔に、、

「魔力を!」

顔に魔力を纏わせる。

と同時に拳は風に流され横にずれる。

そしてまた腹に向かってパンチを

だが手で受け止めようとしてくる。

だがしゃがんで腹に切り替える。

「ドン!」

腹への一撃。

と上から魔力弾が降ってくる。

全てを弾く。時間を与えさせない。

「全集中!!」

とおじさんは叫ぶ。

パンチ。それを手で掴み受け流しそのまま引く。

グイッ!

引っ張られる、。!

「ドドドドドド!」

全集中!!

「スッスッスッスッ!」

受け流す、、受け流す!

隙ができる。

「うりゃぁーー!!」

風でずらされ、、マナ、魔力で抵抗する。

「ドン!」

一撃が入る。限界が来ていたのか倒れる。

それをみとどけた後俺も倒れた。

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