3軍

第5話 昇級 

「起きたか。」

と言うのは怖いおじさんである。

「すまんな。こいつがムキになりすぎた。」

「大丈夫です。楽しかったので。」

「そうか、、、それでここには。」

「入ります。」

「分かった。先ほどのを見る限り才能があるようだ。」

「ありがとうございます。」

「ふむ。そうと決まれば私が稽古を、、」

「いや!」

「だがあの人は少々忙しい。邪魔になりたくないだろう。」

「、、、分かった。」

「よし。じゃあまずはここを案内しよう。」

この集団は非公式であるらしい。通常はいつも通り過ごして、何かミッションがあればこっそりと達成する。そんな感じらしい。

「でここは3軍塔。」

1軍、2軍、3軍とこの集団は区切られていて、そこにまたランキングがつけられているらしい。

「ではまずこれを。許可が取れたのでな。」

と渡されたのは、三ー七十と書かれた名札。

「三は所属している軍。そして七十はお前の順位だ。最初だから最下位だが。」

とそれをつける。

「では訓練をしよう。まずお前が一瞬入った空間のことだ。」

集中空間。その名の通り集中をすることで強くなるらしい。

「まずお前にはその空間を常に発動、キープできるようになってもらう。」

そしてそれができるようになると、、

「次は魔力だ。」

それもまたできるようになると

「次は、、、お前魔法使いになりたいか?」

「いえ。」

「ではマナを教える。」

マナを伝授された。このマナは体(武器)と魔力をくっつけるものらしい。

それに加えて、身体能力を向上させるらしい。

それもある程度使えるようになった。

もう2年。もう8歳だ。

今の順位は三−五十である。

「よし。勝負するか。」

とたったのは三−四十の男。

今俺は繰り上がり戦を挑んでいる。

この繰り上がりには利点と欠点がある。

まず挑む側の利点。

階級を上げれること。

欠点。

面倒な手続きがあること、年に3回しか挑めないこと。

次に守る側の利点。

勝てば0、5ポイントもらえること。つまり2回守れば年に3回挑めるものが4回になる。上限はない。

欠点。

負ければ相手の階級になってしまうこと。

「じゃあ行くぞ。手加減はないからな。」

「分かってます。」

「「集中空間」」

ビュ!ビュ!

俺は拳で戦う。理由はおじさんが拳で戦っているから。

「ガギン!」

剣と拳がぶつかり合う。

手に風の魔力を込めて剣を受け流す。

顎!

「ゴッ!」

パンチが当たる。

一発では沈まないか、、

「シュシュシュ!」

顔から血が流れる。

「ふー」

動かないなら攻めさせてもらう。

「乱武」

不規則に殴る。

だが全て剣で受け流される。

このままでは隙が出る。一度逃げ、、

「ズン!」

突き!?

グハッ!奥まで飛ばされた。

そこに追い打ちをかけるように剣を振るってくる。

受け流さなければ、、

だがなかなか受け流せない。

「ハッ!」

マナを全体に巡らせる。

メキメキッ!

「フン!」

少しだけ吹き飛ばす。

すぐに詰めて、、

顔に二発、、3発!

よし今だ!

「乱武!」

ドドドドドドドド!

一度ハマれば抜け出すのは難しい。

受け流せずに

「オラッ!」

ズサっ

俺が勝利した。

これで三−四十か、、結構時間もかかったしもっと鍛えないとな。

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