第4話 はじめてのたたかい

「戦いにくいな、、」

と目の前の男はつぶやく。

「これが剣!」

その男とは反対にタケルは木の剣を見て目を輝かせている。

「では初め!」

その男は動かない。こちらをただ見つめている。

「やああ!」

近くまで近づき

「やぁ!」

剣を振る。

避けられる。

「やあっ!やあっ!」

全て避けられる。

ビュン!

消えた!?

ペシッ!

「いた!」

「ペシッ!」

「いた!」

そして現れる。

「やあっ!」

***

何回も振り何度も避けられた。何度も消え何度も叩かれた。

全身が痛い。疲れて体が動かない。

惨めになってくる。

「やりすぎたかな、、」

「まだ!まだ!」

ブン!剣を盾に振るう。横に避けられる。

横に振る。後ろに下がられる。

「ペシッ!」

「はぁはぁ、、」

集中、、集中、、!

「ペシ、」

「ブン!」

叩かれたのをいち早く察知し、そこに剣を振る。

当たった。

姿を現す。

「ふーふー」

「タタタッ!」

全力で走る。

そして剣を、、ブッ!

途中避けるのが見えた。

軌道を変える!

当たった。

「くっ!」

「ブン!」

逃がさない!

ブンブンブンブン!

先ほどまでと違い全ての攻撃を当てていく。

「やあっ!」

何か不思議な感覚。剣に何かあるような、、

「ブン!」

バン!先ほどと音が違う。

バン!バンバン!

「負けてたまるか!」

!?弾かれた。

すきだらけになる。

「終わりだ。」

ススススッ!

「グハッ!」

吹き飛ばされてしまった。

意識が、、

そして何度目だろうか、また気を失った。

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