悪夢

はあ〜、疲れたな、、、


こんな日はゆっくりお風呂でも入りたいな、、


ガチャ


麻衣「ただいま〜」


母「ねぇちょっと?!」


麻衣「なに?」


母「朝、炊飯器使ったの麻衣?!」


麻衣「まあ使ったけど?」


母「炊飯器の蓋に水がついてた!!!」


麻衣「は?」


母「水がついてたの!ちゃんと拭いといてよ!!」


麻衣「てか気づいた時に拭いといてくれればいいじゃん」


母「貴様まーた悪霊がついてるね、だから邪魔されてまたそんな口のききかたして!」


麻衣「だから悪霊とかそういうのもう言うのやめてっていってるでしょ?!」


母「そういう生意気な態度だからあんたの世話やる気なくしたんだよ!」


麻衣「だったら最初から産まなきゃよかっただろ?!」


母「あ〜あお父さんがお前のこと育てるようになってからこんなキチガイになっちゃった」


麻衣「ふざけんな!あああああああ〜!!!くそ!!!!こんなに家汚しやがって!!!!ああああああああああああーーーーーーー!!!!!!!!」


壁にかかっていたものや、貼り紙を破り

収納ケースからはみ出ている物たちを倒し

壁を殴り、納戸に入ってるゴミの山を掻き出した


めちゃくちゃに散らかってる家を

さらにめちゃくちゃにした

言いようもない怒りが溢れて止まらない

この怒りを表に出さないと

頭がおかしくなりそうだ



そんな私にあの人は殴りかかろうとしてきた




バッ!!



お父さん?!


母「どいて!!!」


お父さんは無言で母と私の間に入り

母を制止している


母「また霊に邪魔されて私と麻衣を仲良くさせないようにしてるの!あの子を助けなきゃいけないの!!」



なぜかさっきまでの怒りがスーッと冷めてきた、、、



ああ〜、この人ほんと、普通の人じゃないんだ、、


何を言っても分からない人なんだ、、


♪ピピピピ


あ〜もう朝か、、


最悪な気分


学校行かなきゃ



え?



1階のリビングまでおりてくると

珍しくあの人が起きている

朝食の用意をしてるみたいだ


あの人は無言で朝食を

テーブルに並べ始めた


水で洗ったレタスと

パンを置いている



てかなんか言う事ないのかよ…



目も合わせねーし

なんなの?

普通はさ、昨日はごめんみたいな会話が

あるんじゃないの?

何急に?

いつも作らねーくせに

気まぐれで出しきたやつなんて

食いたくない!



私は手をつけずに、家を出た



もう怒りで涙が込み上げてくる



藁にもすがる思いで、おばあちゃん家に行った


ガラッ


祖母「あ〜麻衣!どうしたのこんな朝早く」


麻衣「昨日いつものように暴言吐かれて今朝朝食出してきたけど食べなかったの、てかもうあんな人とは一緒にいられない」


祖母「そんなこと言わないで」


麻衣「だってもう無理に決まってるでしょ?」


祖母「はあッ、、、」


祖母は頭を抱え部屋の奥に行ってしまった

え?なんで?

なんで私の話し最後まで聞いてくれないで

どっか行っちゃうの?


次に祖父が出てきた


祖父「どうしたんだ」


麻衣「だからいつも作らないくせに気まぐれで出された朝食食べる気しないから食べないまま出てきたの」


祖父「なんで作ってくれたご飯食べないで、そんなことしたの?!」


は?なんで私が責められないといけないの

この人達なんなの?

誰も助けてくれないんだ


私はそのまま祖父母の家を出て

学校に向かった

何度も涙がこぼれ落ちそうになるのを抑えながら。


なんかもう、しんどい、、、


心も体も重苦しい、、、


でも、とりあえず学校行かなきゃ、、


でも一歩踏み出すのがしんどい、、


それでも歩いている自分の足元を見ながら

歩みを進めていくが

地面がどんどん馴染んでいく


やばい、、涙がこぼれてきそう、、、


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