過ち

♪チュンチュン〜


やば!寝過ぎた!


早く支度しなきゃ!


コテどこ置いてたっけ〜、、痛っっ!


もうなんでこんなところにクリップ落ちてんの〜もお!


えーとポーチポーチっと、、、


よし!雑誌で見た男子ウケ抜群愛されモテメイク完成!うん!我ながらまあまあ再現できてるかも!


早く旬くんに会いたいよ


わっもうこんな時間?!


早く駅行かなきゃ!


途中、乗り換えを間違えながら

なんとか待ち合わせの駅に到着。

相変わらずの方向音痴まじで直したい、、。


えーっと旬くんどこかなあ?




こうして隼人の忠告を無視して

週一で旬に会うようになった


旬「ごめん麻衣ちゃん待った?」


麻衣「全然!」


旬「じゃあとりあえずカフェ行こっか」


麻衣「うん!」


旬は歳上のお兄ちゃんって感じで


同級生にはない魅力があるってゆうか


自然となんでも話せる雰囲気を持ってて


全部を許してくれそうで


素直に甘えられた


旬「ねぇ麻衣ちゃん、今日もいいよね?」


麻衣「///うん、、」



そう、


ついに体の関係にまで発展してしまったのだ、、、





旬は慣れた手つきで


私の服のボタンをはずしていく


あっという間に下着だけになってしまった



ブラ越しに


胸を揉んでくる


強すぎず弱すぎず絶妙な力加減で


時折キスをしてくる


唇を啄んできたとおもったら


口の中に舌が入ってきて


今まで味わったことのない深いキスになる




旬「ちゅっ、、ちゅぱ、、」


麻衣「ん、、はぁん、、」




もう何も考えられない


これでいい


これがいいの


重苦しい毎日を


心の苦しみも


全部忘れさせて欲しいの



麻衣「ん、、はぅ、ん、、」


旬の唇が


私の胸の先端をもてあそぶ


そしてその唇がどんどん下におりてって


一番恥ずかしい所をキレイに舐めてくれる


麻衣「ん、、あぅ、、きもちいい、、、」


旬「麻衣ちゃん、、エロすぎ」


麻衣「そんな、、こと、な、、あっん、、」


旬「麻衣ちゃんの中に、生で入れてもいい?」


麻衣「えっ、生はちょっと、、、」


旬「すぐ抜けば大丈夫だよ?、、」


麻衣「でも、、、」


旬「麻衣ちゃんも絶対生の方が気持ちいいよ?、、」


麻衣「えっと、で、でも、、」


旬「いいからさ、ちょっと入れてみよ?ね?」


麻衣「えっ?」


旬「あ〜入った〜、、気持ちいい、、どう麻衣ちゃんも気持ちいいでしょ?」


麻衣「、、、ぃや、、、」


旬「え?」


麻衣「やめて!抜いて!」


バッ


旬「ちょっと待ってよ!!麻衣ちゃん!!」


とりあえず私はバックと服を持って走った


フロントのお姉さんに事情を話して


従業員用更衣室に匿ってもらった


着替え終え、お姉さんにお礼を伝え

隙を見てホテルを出た


はぁ〜、、、


バカなことしちゃったかも、私、、、


とりあえず駅に向かおう、、



どうしよう、、


なんかすごく怖くなってきた、、


でも中出しはされてないはずだから、、


大丈夫だよ、、ね?、、


なぜか無性に隼人の声が聞きたくなった


♪プルル…


隼人「もしもし」


麻衣「…」


隼人「もしもーし」


麻衣「…たすけて、、!」


隼人「?!おい、どーした?今どこ?!」


麻衣「いま渋那駅の…」


隼人「?!ッ…わかった!いまから行くから!待ってろ」


麻衣「うん…」



隼人を待ってる間も

旬くんに見つかるんじゃないかって怖かった


隼人…はやくきて…


早く隼人に会いたいよ…


隼人「麻衣!!!!!」


麻衣「隼人!!」


隼人「はぁ、、はぁ、、何があったのか詳しく教えろよ、、、」


隼人!、、こんな息切らして来てくれるなんて、、

私はさっきの出来事を全て話した


隼人「はあ?!、、なにやってんだよおまえは!!」


麻衣「、、うぅ、、だって、、ひっく、、」


隼人「行くぞ!!!」


麻衣「、、ぅ、ふぇ、、え?」


隼人が私の手を引いて走り出す

え?いまからどこに?


麻衣「はぁ、、はぁ、、産婦人科、、?」


それから隼人が受付で事情を説明してくれて

産婦人科医の勧めで

緊急避妊ピル

を飲むことになった


100%ではないが、性交渉後72時間以内に

服用すれば妊娠を回避できるかもしれない

という薬だ


医師「ではこれがピルとお水です、たまに、妊娠したらどうしようって事を考えすぎて気失っちゃう子もいるから、落ち着いて飲んでね」


麻衣「わかりました、、。、、ごく、、」


医師「大丈夫そうね?」


麻衣「はい、、。」


医師「性交渉の際にコンドームを避妊の目的で使われることが多いけど、コンドームでの避妊率はこのくらいで、完全に妊娠を防ぐものではないの」


先生は資料を見せてくれながら、ゴムの場合、ピルの場合の避妊率や

ゴム以外にも避妊方法があることなど

丁寧に説明してくれた


麻衣「ありがとうございました、、。」


医師「お大事にしてくださいね」


待合室に戻ると

診察中に買ってきてくれたのであろう

ジュースを片手に心配そうにこちらを見つめる

隼人の姿があった


あっ桃ジュース

私の大好物だ


それにしても隼人の視線がいつもと違う


なんていうか、こんなに隼人の優しさを感じたのは初めてだ


麻衣「隼人、、」


隼人「大丈夫なのか?」


麻衣「一応薬のんだ、、」


隼人「そっか、、。そだ、これ好きだろ?桃ジュース」


麻衣「ありがとう、飲んでいい?」


隼人「もち!」


麻衣「美味しい、、隼人、、」


隼人「ん?」


麻衣「なんでここまでしてくれるの?」


隼人「ッ…それは、、、」


受付「田宮さーん、田宮麻衣さーん」


麻衣「はい!」


隼人「…」


麻衣「お待たせ」


隼人「家まで送る」


麻衣「えっもうここで大丈夫だよ?」


隼人「アイツが近くにいるかもしれねーだろ」


麻衣「あっうん、ありがとう、、」


隼人「とりあえず、そのブログ消しとけよ」


麻衣「うん、そうする、、」


パッ


えっ?


隼人が私の手を引いて駅に歩き始めた。


麻衣「えっ何?隼人?」


隼人「こんな時まで強がんなよ」


麻衣「別に強がってなんか、、」


あれ、自分でも気づいてなかったけど

なんか手が震えてたみたい、、、


隼人「そんなに我慢すんなよ」


隼人の手、初めて触った


温かい


旬くんの手も温かったけど、それとはなんか違う


なんていうか、心までポカポカが伝わってくるような、とっても温かい


そんな隼人の温かさに包まれながら家に着いた


麻衣「家まで送ってくれてありがとう、てかっ今日は本当に、ありがとう、、!」


隼人「いいって、ゆっくり休めよ!」


麻衣「うん!じゃあまたね!」


隼人「おう!」


ありがとう、、、隼人、、、


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