憂鬱な日々
♪ピピピピッ
あ〜もう朝か…
学校行かなきゃ…
毎日憂鬱だなあ〜
冷蔵庫なんか余ってるかな
学校に登校する時、あの人が朝起きていたことは
一度もない
すくなくとも、小学2年生でこの戸建てに引っ越してきた時から
朝ごはんは自分で何かしら冷蔵庫から見つけて食べ、
髪も自分で縛り
一人で鍵を閉めて学校へ向かう
家を出ようとすると、あの人の寝室から
「ふぁ〜あ!」
と大きな、あくび声が聞こえるだけだ。
モヤモヤは相変わらず止まらないけど
学校に行けば友達と笑い合って
気が紛れる
重苦しい心を引きずりながら学校へ向かう。
??「ほんとサイテーだよねぇ」
教室に入った瞬間嫌な視線を感じる
芽衣「あ!まいちんおはー!」
麻衣「めいちんおはっ!、、なんかめっちゃ睨まれるんだけどなんかあった?」
芽衣「なんかブログに変なコメントが書き込まれて、そのあと携帯盗まれたらしい、、、、そんで、その犯人が麻衣じゃないの?って言ってた、、」
麻衣「は?!私そんなブログ見てもないし、盗んでもないんだけど」
芽衣「もちろんわかってるけど、、!」
特に私にイヤーな視線をおくってくるのが
城ヶ崎 由利(じょうがさき ゆり)
一年の頃から、なぜか目の敵にしてくるヤツ
ま・じ・で なんでこんなに私の事嫌ってくるのか
わからん!!むしろ理由が知りたい!!
はぁ〜イライラする
そんなことしないっつーの!!!!
ガラガラッ
先生「よ〜し!HRはじめるぞ〜」
はあ〜
家に帰ればあの人がいるし
学校くればあの嫌味女があるし
なんでこうも私の人生は
気が休まることがないのかね
わたしがなんかした?!
ただ平和に生きていきたいだけなのに
なんでこうも解決出来ない事ばっか起こるわけ?!
なんで私ばっかり、、、!!
んーーーーもおーーーー!!!
芽衣「まいちん教室移動行こう〜?…ねぇまいちんてば!」
麻衣「あっうん!ごめんボーッとしてた!いこいこ!」
芽衣「いいけど!なんか、イス持って行って何か映像見るらしいよ〜」
麻衣「えっあそうなの?、、ヨイショ、じゃあ向かいますかっ」
芽衣「行こ行こ〜、てかさっ聞いて!昨日の蓮也くんもめっちゃカッコよかったの♡」
蓮也(れんや)くん とは、芽衣が夢中になっているアイドル歌手である。
麻衣「あ〜見た!私服を披露する番組だよね!」
芽衣「そうそう!私服でも輝いてるなんて蓮也くんさすがっ♡」
麻衣「たしかに!、、イスこの辺置く?」
芽衣「そだね!ここ座ろ〜、それでね〜!蓮也くんてば♡… …」
あれ?なんかイスに振動が、、、、、?!
なんと由利が私のイスを何度も蹴ってきていたのだ
由利「ほんとなんなの、まじむかつくんだけど」
そうブツブツ言いながら私のイスを蹴っている
私は何も言い返せなかった
何か言い返して大事になったら
もっと大きな仕返しをされるんじゃないかって
思ったら何も出来なかった
♪キーンコーンカーンコーン
芽衣「ふ〜やっと終わった〜つまんな過ぎて眠かったね〜」
麻衣「そうだね〜」
さっきの嫌な出来事は言えなかった
芽衣は気づいてなさそうだ
私は愚痴る時は愚痴るけど
いざという時、咄嗟の時に
人に助けを求めるのが苦手だ
なぜか強がってしまう
弱い素ぶりしたら余計に傷ついてしまいそうで
平気なふりをしてしまう
そんなモヤモヤを抱えたまま
本日のスクールライフも幕を閉じていく、、、
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