第2話

「で、なに?さっきの面白くない冗談」



ベッドの上で腹這いになって、顔だけ隣で眠そうに瞼を擦る彼に尋ねた。



「んー?冗談って?」



とぼけているわけではない所が、余計に腹が立つ。



「さっき言ったでしょ⁈……子供が……っとか」




なんでこっちが恥ずかしい想いしなきゃならないのよ。



「あぁ!」



思い出した様に彼が言い、なんだか楽しそうな様子で私に話しかけてくる。



「いやー、ふと思ったんだよな、」



なにか凄く楽しい事でも発見したみたいに、ワクワクした様子で話すから、さっきの言葉は他の何かと聞き間違えたのかと恥ずかしくなった。



そうだよね、まさかいきなりあんな事普通は言わないよね。

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