第50話
え?
あっちゃんが言いながらわたしの後方を指さすので、振り向く。
すると、ガラス越しに見えたのは、本当にすごい顔をした制服姿のなるがこちらを凝視していた。
「な、なんでここにいるの……制服着てるし……」
「学校帰りみたいだよ。わたしが呼んだ……ていうか、ここに来てひかりに会うよってメッセ送ったから来ちゃったんだね」
ともりさんよ。
たしかに、あっちゃんからふたりがやりとりをしていることはチラッと聞いたけれど、そんなに親しくされてるとわたしの立場がないんですが?
それで未練がないってマジなのかな。ともりがそう言ったわけじゃないけど。
わたしはなるより"おとな"だから、仲良くするなとは言わないけど。
でも……
ちょっと妬いちゃう、かも。
なると疎遠になってたあいだも、ともりは連絡取り合ってて、わたしが知らないなるを知ってる……
はるちゃんに勝手に連絡先を教えられ、嫌々やりとりをしていたのが嘘みたいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます