「ていうか、わたしの方こそごめん」

「え？」

なんで、ともりが謝るの？

「実は、九条くんとひかりが両思いっていうのは前からなんとなくわかってたの。けど、自分のエゴを優先しちゃったせいで、ふたりがここにたどり着くまで……恋人同士になれるまでにかなり時間かけさせちゃったし。絶対、落ち度はわたしにある」

「いやいや、なに言ってるの！　正直、ともりとの関係に亀裂が入っちゃったことの方がわたしはイヤだったよ」

「ひかり……」

「もう一回謝る。ごめん。許してともり。また仲良くしてほしい」

「もちろんだよ。これからもよろしくね」

そうして、わたしはかつての親友と和解し、熱い抱擁を交わす。

「……まぁ、ふたりが仲直りできたのならよかった」

「ありがとう、あっちゃん」

「ところで、外からこっちをすごい形相で見てる彼はひかりの彼氏？」

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