第33話
それから(たぶん)有名な方の国歌独唱があって、始球式があってと順当にいき、ついにプレイボール。
なるが応援する球団のホームゲームということで、敵チームの攻撃から始まる。今日はエースが先発ということで安心して見られるらしい。あくまでも予測だけど。
たしかに、気がついたら電光掲示板のアウトの赤いランプが2つ点灯していて、守備位置についていた選手たちがベンチへ下がっていく。
「えっ、もう攻守交代?」
「もしかしたら、かなり仕上がってるかもなー」
「すごーい。さすがエース」
「褒めるのは、最後試合に勝ってからにしろよ」
なんでちょっと怒ってるの?
自分が応援してる球団に所属する選手を褒めてるだけなんだから、どのタイミングだって悪くないでしょ?
なるだって、今日は仕上がってるかもって期待したように言ったくせに。
ほんと、面倒なやつ。
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