第14話
「今回はたまたま副会長の厚意があっただけで、通常なら許さないことだからな」
とりあえずは解決したはずの先ほどの話を蒸し返してくる。なんと腹の立つ。
「それは、わかってるけど、委員会が長引いたのが原因なんだから仕方ないじゃない」
「言い訳してんな。おまえみたいな能天気なやつがいるから……」
「……は?」
いつまで根にもってるんだ。それに、関わりがなくても、たったの1歳でも、仮にも先輩のわたしに向かって、能天気呼ばわりするか?
それに、おまえって呼ぶのもどうなの?
なんでわたしにだけこんな態度なのかな。まぁ、規則を守らなかったという、第一印象の悪さも多少はあるだろうけど、それにしても、なんというか、親の仇を取ろうとしてるというか。とにかく、わたしに何かしらの恨みがあるみたいな感じ。
ーーって、わたし、こいつとは初対面なんだけどね!
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