第6話

「ひかりちゃんとはるちゃん、結構家近くに住んでるのよね? 案外、既にもうはるちゃんのお兄ちゃんに会ってるかもね」


お姉さんの言葉に、さすがにそれはないよなぁ、と思ったけれど、はるちゃんはお姉さんに賛同する。


「うんうん! 同じ学校通ってたし、会ってるよ! もしかしたら、もうすでに知り合いかも」

「な、なんで急にどうしたの? そんなに張り切って……はるちゃんとは顔見知りじゃなかったのに、お兄さんの方はって、さすがにないよ〜」

「いやぁ、なんとなくひかりちゃんが兄とくっついたらおもしろいなぁと思って」



同級生の友人のような付き合いをしようと決めたことには変わりないけど、おもしろがられているのはなんだか不服だった。

それからは、まったり話す余裕もなく、業務に戻った。

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