思春期の暴走

第4話

オトナがするというものに憧れる。

飲酒、喫煙。そして運転。


中学の俺にはまだ原付の免許さえも取ることができない。ただ、ひたすらに、将来のために、勉強をするだけの日々。


そんなことは無意味だと思った。勉強をしたところで、将来が左右されることはない、と。



【盗んだバイクで走りだす、行く先も、わからぬまま】

有名な歌手の、あの歌詞が、いつも俺の心の中を駆け巡っている。


このまま生活していても、何も変わらない。俺は、刺激がほしいんだ。



そして、ついに実行に移した。やることなんて簡単だった。今までできなかったのは、俺に勇気がなかっただけ。踏み込んでみた、一般的に言う「イケナイこと」というものは、俺の5感を刺激した。





思春期の暴走


刺激を快感に思っていたのは最初のうちだけだった。俺の中のなにかがもうこれ以上は関わるなという指示を出した。でも、もう遅かったんだ。



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わかりにくいですが、暴走族に所属して、辞めようとしたら、といった感じです。

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