第7話

「だ、だって、藤ヶ谷くん、女の子に、興味、ないんでしょ…?」

「え?」

「バスケ以外に、興味ないって感じだから、あたし、今日こうやって話せただけで、それだけでよかったのに…」


「待って、待って」話しだして止まらないあたしに、彼はストップをかける。「どうして、俺がバスケしか興味ないって、なってるの?俺、ずっと、すきな子、いたよ」


彼の言葉に、あたしは落胆した。なんだ、すきな子、いたんだ。






「それが、君だよ。如月さん」

「え…」

「ずっと、すきだった。小林と仲良くしてたこと、嫉妬してたよ。だから、俺、今日、告白するって、決めてたんだ」

「うそ…」


彼が言っていることが信じられない。視界が滲んできて、目の前にいる彼が霞む。




「俺と、つき合ってください」

「…はいっ」

彼は、両手であたしの涙をぬぐう。さらに顔が近づいてきて、あたしの唇と重なった。

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