第7話
「だ、だって、藤ヶ谷くん、女の子に、興味、ないんでしょ…?」
「え?」
「バスケ以外に、興味ないって感じだから、あたし、今日こうやって話せただけで、それだけでよかったのに…」
「待って、待って」話しだして止まらないあたしに、彼はストップをかける。「どうして、俺がバスケしか興味ないって、なってるの?俺、ずっと、すきな子、いたよ」
彼の言葉に、あたしは落胆した。なんだ、すきな子、いたんだ。
「それが、君だよ。如月さん」
「え…」
「ずっと、すきだった。小林と仲良くしてたこと、嫉妬してたよ。だから、俺、今日、告白するって、決めてたんだ」
「うそ…」
彼が言っていることが信じられない。視界が滲んできて、目の前にいる彼が霞む。
「俺と、つき合ってください」
「…はいっ」
彼は、両手であたしの涙をぬぐう。さらに顔が近づいてきて、あたしの唇と重なった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます