第17話

「…ありがとう、煉くん」


彼女はそう言うと、俺の唇に軽く触れるくらいのキスをした。






「っ?!!」



俺は突然の出来事に驚き、不覚にも、赤面。


絶対耳まで赤くなってる…













「えへへ。キス、しちゃった」


そんなかわいい顔して言わないでよ。




「煉くんって、女の子と付き合ったことあるの?」



「うん」



「キス、したことある?」



「あるよ」



「どれくらいの人と、おつきあいしたの?」



「…」



…言えない。


女癖悪くて、何人もの女と付き合って、というか付き合いすぎて人数なんてわかんない…なんて。

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