LOVEとLIKEの境界線
第7話
「好き」って言えば、ただなんとなく満たされた。
彼女も「好き」って返してくれたから。
「…あのね、私他に好きな人できちゃったの」
「…は?」
久しぶりのデートで、帰り際に言われた言葉。
「なんで? だってさ…俺のこといつも“好き”って言ってくれてたじゃん」
「好きだよ?今でも、大好き。 だけどね…私、あなたに対する気持ちは“LOVE”じゃないの。“LIKE”なの」
「意味…わかんないよ…」
「ごめんね。 これからも仲良くして欲しいな…」
「…っ」
「じゃ、私行くから…」
彼女はそう言って俺の前を立ち去った。
俺はその場にしゃがみ込んで、声を殺して泣いた。
“LOVE”と“LIKE”の境界線。
とても大きい溝があるということを、俺は改めて知った。
LOVEとLIKEの境界線
(これからも俺はお前を“LOVE”の方で好きでいるから…)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます