自惚れてもいいですか

第2話

大好きなのは、先生だけ。





「ねぇ~先生。 いい加減俺と付き合ってよ」




放課後の英語準備室。


俺は大好きな先生の元でいつもそうやって言う。






「じゃあ英語のテスト満点を連続で5回取ったらね」


「俺が絶対ムリなこと言わないでよね」


「そんな自身持って言うことじゃないでしょ。

 それとちゃんと敬語使いなさい、敬語」


「わかりましたよ、先生」




俺の告白はいつも軽くスルーされてしまう。


こんなに本気でも…生徒が先生に恋しちまうのはいけないことなのか……?







高3ももうすぐ終わる頃になった。


俺は相変わらず先生にアタックし続けていた。




―――ある日




「先生~。 俺ね、本気で先生のこと好き」


「…」


俺はいつものように先生に告っていると、いつもと様子の違う先生。



「先生?」


俺は下から先生の顔を覗き込む。



「…あたし、あなたのせいで大好きだった彼と別れたの……」


「は?」


「卒業まであと2ヶ月でしょ? 我慢しなさい」


「え…」






それって…もしかして……





自惚れてもいいですか


(…先生、俺が卒業したらすぐエッチしようね)

(その前に英語の成績よくなったらね)

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