第27話

―――クラスの連中が花と和の関係に気づいたときのこと。





「なぁ~最近、2人の関係がおかしいように感じるんだけど…」


昼休み、歩くんが話し込むあたしたちの間に入ってきて言った。





「え?そうかな?いつも通り話してるつもりなんだけど」



和は歩くんを挑発するように言う。





「お前…。まぁそんなことより。何か俺らに隠してるんだろ?」


歩くんの声が教室中に聞こえたらしく、教室にいたクラスメート達が一斉にあたしたちの方を向く。


美月はというと、全てを見きったような目であたしたちをみていた。






「…もういい?花。みんなに言っても…」


「…」


「そうです~。

 俺ら、つき合ってますよ!」



「「「な、なにぃ~!?!?!?」」」


和の言葉を聞いたクラスメートは、驚いた声をあげた。

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