「そんなこと…ないよ。ドキドキしたことないもん。裕二だって…私に『好き』って言ってくれたことないよ？」

「バカね！裕二はアンタを気遣ってそうしてくれてるのよ！」

「え…？どういうこと…？」

「あ…余計なこと言っちゃった。…ま、まだ時間はあるからゆっくり考えなさいよ。…裕二とちゃんと話し合うことが大切だと思うよ？」

そういうと、姉貴はさっさと部屋を出て行ってしまった。

……また言い逃げされた。

私はそう思って、またモヤモヤが一つ増えてしまった。

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