第18話

始業式のためだけに学校へ行くのも面倒、と思いつつ、あたしは登校する。


学校へ行くと、相変わらずテンションの高いえっちゃんが待っていた。








「茉吏子、冬休み中も会ったけど。あけましておめでとー!」


「うん、おめでとう」


「今年もよろしくね。そしておはよう」


「よろしく。おはよう」


「どうしたの?まだ忘れられない感じ?」


「まぁね…」





クリスマスイブに起こったことは、えっちゃんには全部話した。


えっちゃんは、「時間が経てば忘れられる」そう云った。




その“時間”というのは、あたしにとって、どれだけかかるものなのかな…。


想像なんて、まったくつかないけど。

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