第17話
「ただいまー」
「おかえりー」
家に帰ると、リビングに妹がいるだけだった。
「お姉ちゃん、彼氏さんとラブラブだったの?」
「え?」
「キスマーク。ついてるよ」
「…どこ」
「ほら、鎖骨のところ」
妹に云われ、もっていた手鏡で確認すると、ほんとに紅い印がついていた。
「いいな~。あたし、今年は受験だから、彼氏作るの我慢したんだもんなぁ」
来年はぜったいクリスマスは彼氏と過ごすんだ!そのためにも受験がんばる!妹はそうひとりで意気込んでいた。
こんなことまでしといて、朝になったらいなくなるなんて…、忘れられるわけないじゃん。
類、会いたいよ…。
そんなモヤモヤした気持ちのまま、新年を迎え、冬休みも終わった。
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