第16話

―――――


「ん…朝…?」



見慣れない天井と、部屋。


あたし以外、だれもいなかった。






「類…?」


名前を呼んでみたけど、返事がない。










あぁ、そっか。


類は、“一日限定彼氏”だったんだっけ。


だから、もう、会うことは…ない。










「類…、今日がほんとのクリスマスなんだよ…」


そう呟くと、涙が一粒零れた。

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