第14話
「わー、よく見えるよー。夜景きれいだね」
「え、あ、ほんとだ…。さすがクリスマスだな」
「類、ありがとう。あたしの夢、叶えてくれて…っ」
ちゅ。唇が軽く触れるくらいのキス。
微かに、タバコの味がした。
「…ごめん、キスしちゃった」
「っ…」
あたしはしばらく放心状態になってしまったらしく、気づいたときには遊園地から出ていた。
「…あれ?なんで?遊園地は?」
「ほかにも乗れそうだけど、どうする?って聞いたら、もういいって云ったから、出てきたんだけど…、ほんとはほかにも乗りたかった?」
「あ、ううん!大丈夫だけど…」
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