「お前はそう俺のこと“お節介だ”って言うけど、正直、お前の顔見たら助けなきゃ、って思った」

「あたしの…顔…？」

「強がって、やろうとしてるけど…、ほんとは誰かに助けて欲しくて仕方ない。そんな顔」

…なんだ。

あたし、感情、生きてたんじゃん。

そんな表情だけで、あたしのこと助けようとするなんて…

「やっぱり、裕貴は、大ばか者だよ…。どうしてそんなあたしの表情なんて、細かいところまで気にしてんの…」

なぜかわからないけど、涙が溢れてとまらなくて。

「だってさ、しょうがないじゃん。　俺、お前を一目見て好きだって、思っちゃったんだから。…ねぇ、一目惚れって、信じる？」

信じるよ。

君が、そう、言うのなら。

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