第6話

何、こいつ。


自意識過剰?


度が過ぎたナルシスト?


…おもしろい。



あたしはつい「プッ」と噴出してしまった。







「あ、お前、笑ったな?」


「笑ってないよ」


「いや、笑った!笑った罰として、これから俺に付き合いなさい」


「…は?なんで…」


「じゃあこれから用事でもあるのか?」


「…」


「ほら、ないだろ?だから、俺の相手しろ」


「いくら?」


「…あのな。俺はセックスしろなんて言ってない。俺とメシ食ったり、そういうことに付き合えって言ってんの!」


「…めんどくさい」


「ほら、つべこべ言ってないで、行くぞ!」


「あ、ちょっと…!」



このお節介でナルシストな男に腕を引っ張られ、なんだか付き合わされることになった。

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