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「だが、大人をからかうんじゃない」

「と、飛魚さん…?」


飛魚さんは微笑みながら私の頭から手を離し、今度は頬を鷲掴みにされた。


「ほぶっ!?」

「お仕置きしてやる!」


そう言って飛魚は私の唇に喰らいついた。


く、喰われるっ!!


ジタバタ藻掻いてみても顔を押さえつけられて離れられない。


「んー!んーっ!!」


本気で抵抗しているのに大人の男性だからか、敵わない。漫画でよくある男の力には敵わないって意外と間違いでは無かったんだ…。


しかし、今はそんな事考えてる場合ではない。


「ンンン…はっ…やぁっ……」

「はっ…」

「!?」


一度離れたかと思いきや、また吸い付かれた。これは流石にヤバい…足が震えて意識が朦朧とする。早く逃れなければ、私……。


「っ……はぁ…も、しぬぅ……!!」


そう呟くと飛魚さんは漸く放してくれた。足がふらつき、その場に座り込んでゼェゼェと息する私に飛魚さんはしゃがんで言う。


「どうだ、少しは懲りたか?」

「はぁ…はぁ……と、飛魚…しゃん」

「餓鬼が舐めた真似すっから!」

「すぅーはぁああ」

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