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「飛魚さんはママやパパに頼まれたみたいだけど、私は私の意志を貫き通すから!」
「サヨリ、お前何言っ……」
飛魚さんが反論する前に先手は私が貰う。
いざ、出陣ッッ!!
「んっ…!?」
「プハッ…奪っちゃった~!!」
してやったり顔で飛魚さんに不敵の笑みを見せつけると、飛魚さんは無言のまま固まった。
私のキステク侮るなかれ!
恋愛に関しては百戦錬磨の女王と呼ばれた私の親友メダカちゃんにレクチャーして貰ったんだから…。
これでどんな男もイチコロ!
かと思いきや、飛魚さんがいきなり私の頭を掴んで引き寄せた。
「と、飛魚さっ…」
「このマセ餓鬼。不意打ちとはやるなぁ…?」
「なっ、マセ餓鬼!?」
初めて言われた。
マセ餓鬼だなんて……なんか照れる。
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