第24話
「兄さんから離れろこのドブス!!」
「「…………」」
「「「!!??」」」
顔を見合わせる刹鬼様と私。
突然の大きな声にビックリする真鬼と多鬼と砂鬼様。
しかしっ!!
「鍾鬼様!!」
「なんだよ」
私は声を荒げて、鍾鬼様を呼ぶ。
なんてことを言うのですかっっ。
「砂鬼様はドブスなどではありませんわ!!ご自分の奥様になんてことをっ」
「「…………」」
「あたし!!??」
「えーー!?奥様ーー!?」
「~~っっ」
「聞いておられますか?鍾」
「砂鬼のことじゃねぇよ!!お前っ!!お前だよっ!!ドブス!!早く兄さんから離れろ!!」
鍾鬼様が、お前と言って指を指す。
鬼を指で指してはいけません、と習わなかったのでしょうか……。
砂鬼に失礼ですわっ。
とりあえず、あの指を曲げ……曲
「私!?」
「遅っっ!!」
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