第21話

「っっ!!」



「!!」










ドォオオオオオオオオンッ!!!!











鐘鬼様目掛け特大の雷土が落ちる。



わたくしを離し、それを避ける鐘鬼様。








ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ




それから幾つもの雷土が地に落ちる。




恐ろしいほどの光と音と威力。



鬼でもすくみ上がる、その中をわたくしは天に向かって両手を広げる。












「丁」




さっき鐘鬼様に呼ばれた怒りが消え失せ、嬉しさに全身が満ちる。



両手を広げたわたくしの元へと雷土を纏った刹鬼様が降臨され、強くわたくしを抱き締めて下さった。




「刹鬼様」




唯一無二の御方の名を呼ぶ。




「遅くなってすまない」




苦し気に言う刹鬼様。



いえいえ、遅いなど!!




「来てくださって、ありがとうございます」




わたくしは刹鬼様を見上げ微笑んだ。










「真鬼、大丈夫か?」



「……大丈夫」



「よく、頑張ったな」




真鬼の元へは、多鬼が駆けつけてくれた。

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