キャビアの味
山谷麻也
巨星墜つ
◆恩師
護岸工事のため、河川に栄養分が流れ込まなくなり、
そんなことを、確か1980年代から言われていた。環境保護に、私の目を開かせてくれた一言だった。
「恩師」服部
◆
私は30代半ばから50前まで、ある団体に
言葉に説得力があった。
パーティの後、スタッフが残り物を処理しながら、雑談していた。
「このキャビア、味がおかしいよね。ニセモノよね」
そんな声が出た。ホテルの名誉のためにも、
そこに、師が通りかかった。
「どれどれ。‥‥これ、本物だよ」
師の一言で真贋論争に終止符が打たれた。言い出しっぺの顔を、私は正視できなかった。
◆肩を
気苦労も多かったのか、肩が
今でこそ、
「相撲取りみたいですね」
と言うと
「イヤなこと言うなあ」
師に一瞬ながら
◆職業病
もちろん、そんなことを根に持つ師ではなかった。
メタボになったのは、調理師専門学校理事長・料理評論家としての職業病だ、と心配する関係者もいた。
キャビアの味 山谷麻也 @mk1624
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