九八式中戦車
八九式中戦車の後継車種として登場した大日本帝国の主力戦車である。なお名称が
九七式とならず九八式となっているのは開発途中で要求が変更されたため設計がやり直しになりそれに伴い名称が変更されたためである。主砲は九五式両用砲で開発された薬莢一体型の砲弾を57mm砲に適用、長砲身化を行った九八式57mm砲を搭載している。また砲塔には砲塔バスケットを採用したことで兵士の負担軽減につながっている。しかしソ連のT-34に対抗するのが厳しいため長砲身75mm砲を搭載した新型戦車に置き換えられた。退役した車両のうち約半数は装甲油圧ショベルや装甲ブルドーザーなどの装甲重機に改造された。残った半数は砲塔を要塞砲に転用し、車体は箱型の装甲車に転用したため原形車両は残っていない。
諸元
全長:5.7m
全幅:2.8m
全高:2.4m
主砲:九八式48口径57mm砲(薬莢一体型)
装甲:砲塔 傾斜装甲(垂直線から)30度 実質装甲圧63mm
車体 傾斜装甲(垂直面から)47度 実質装甲圧70mm
エンジン:一型特殊ディーゼルエンジン12気筒型
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