第二話 宇宙店主、今地球日のシバシバ。一〇月六日二〇二四年
ヘルメットを頭に掛けて居る地球人の自転車漕ぎ師達。一時停止の道を全く無視して其のママ逃走。
規則とは、破る為に存在して居る目標みたいなモノだ。
「あの規則を破ったら、俺はサーキットの伝説に成れるんだッ!」
「あの規則の向こう側の世界に、俺を連れてって来れよォッ!」
ナドナドの熱い咆哮が、世知辛い地球人生活を余儀無くされて生きる、各地方都市の反逆的地球人若人達から聞こえて来る。
ココで気持ちは一気にクールダウン。
宇宙店主が暮らす、地球上の某地方都市。
『一時停止』の看板が立て掛けて居る交差点は、必ず一時停止しなければならない。四輪車や二輪車だけでは無く、コレには人力自転車も含まれる。即ち、昨今人気の電動式自転車も勿論含まれる。
コレは市の法律で固く定められて居るのだ。違反を犯した交差点で運良く、山上たつひこ作『ガキデカ』の風貌をした警察官に目撃されると、先ずは罰金刑。続いて更に、裁判所への出廷が義務付けられて居る。実際にコノ宇宙店主も、過去に二回程だが違反切符を頂いた経験が在る。然も罰金は、四輪車の違反のソレと何ら変わらない。諸行無常の響きあり。
チト昨地球日、この宇宙店主。
フト想ったね。
ヘルメットを頭に掛けて、一時停止の道を堂々と無視したママ立ち去る自転車漕ぎ師達。
(あいつ等って、事故りたくナイからヘルメットしてんだよな?じゃぁさ、だったら何で一時停止しないんだべか?..何か矛盾してね?)
宇宙店主はシッカリと一時停止で止まります。ですが、決してヘルメットは付けません。
「だって、ダサイから。」
皆さんは如何でしょう?
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