第11話 今日の宇宙店主

 皆さん、どうも宇宙店主です。


 スッカリ地球生活が、生まれた自分の惑星での過ごした年宇宙月よりも、ウッカリ長くなってしまった宇宙店主です。かと云ってガッカリして居る訳では在りません。これから先もシッカリと、惑星地球の『宇宙書店』から皆さんに、インチキ宇宙小噺を御紹介出来れば..と思って居ります。薄っぺらい内容の物語が在ったとしても、決してガッカリせずに宜しく御願い致します。

 結構、宇宙ってお話のネタになる事を見付けるのが、チト難しいんデスよね。


「何せ、宇宙世界なんて、実際に存在してませんからね。『無』の空間なのデス。」


 

「おッ、鋭い!」

 其処の地球人読者のアナタ、お見事です!実はコノ宇宙店主、“言い訳”と云う地球語をフンダンに活用をして、一個の文章を描いてみた..と云う地球語遊びを披露してみたのです。

 

 

 この宇宙店主、来地球入りしたソレはソレは大昔、ある地球人の“クセ”に、ソレはソレは翻弄されたと云う記憶が在ります。


 そのクセとは、

“地球人は寝る”

“ウソを吐く”


 コレを宇宙店主なりの解釈で理解する為に、カナリの地球時間を要しました。


 当時、交友が在った地球人達との生活の中で、地球時間の深夜十二時を過ぎた頃、払って居る家賃の額に比べて全く見合っていない、アポロチョコの箱位に、非常に狭い東京都のアパートメントに住んで居た地球友人を尋ねた際に、彼にソレはソレは良く叱られました。


「来る時間を考えろよ!」

「今は寝る時間なんだぜ!」と。

 宇宙人民族の文化には、其の体が全く動かなくなる現象(睡眠中)と云うモノは存在しておりませんので、初めの内はこの宇宙店主、戸惑いました。


 宇宙人は寝ませんからね。


 揺らしても如何しても全く動かない地球人の友人を見て、何度かは当時の宇宙店主、動揺してしまい、119番に助けのテレパシーを送ったくらいですよ。

『テレパシー』ですから、彼等がやって来る事はないんですけどね。



 この宇宙店主、

 (何故、地球人達は寝なければ生きていけないのか..?)

 それはモゥ真剣に考えました。


 そしてやっと、或る考えに辿り着きました。

“無駄に動き過ぎ”

 だから体が疲れてしまって、休養が必要となるのデスね。

 イイ加減が一番の休養ですよ。

 この宇宙店主を是非とも見習って欲しいものです。



 それからソノ次に、地球人はウソを吐くと云う事。


 この行為に対しても、当時の宇宙店主は翻弄されました。

 宇宙人は“ウソ”と云うモノを吐きません。

 吐く必要が無いからデスね。


 地球人はウソを吐かなければいけない状況を、自ら作成しているのですね。


「安心して下さい。」

 今、此処にイラッシャル皆さんは悪い地球人では在りませんよ。


 一番の悪いのは、この現在の地球人文明が始まってから、一番最初に地球人類でウソを吐いた地球人デスね。

 この地球人類の始まりにおいて、最初にウソを発明した地球人に対し、地球人類最初のウソをつかれた地球人は、それはウソに対してウソで応報しなければ、勝負に勝つ事は出来ませんね。

 これが地球人ウソつき戦士の誕生の始まりでも在りますね。


 正にこれが地球人が愛する『ウソ』誕生の瞬間です。


 デスから、皆さんもそのウソの流れをご先祖様から受け継いでいる訳であり、良き伝統を守って居る訳で在ります。


 頑張り屋さんですね。

 あんまり無理をせずに。



 この宇宙店主も、この素晴らしい地球人の文化である“ウソ”を、ハッピーターンと共に宇宙世界に是非とも広めてあげたい。その様な心境です。








「ウソですけどね」


ウソの小噺を捏ち上げる位に、本地球日の宇宙世界、良いネタが浮遊して居りません。


 では。



 宇宙店主

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