第19話

「やっと二学期終わった〜」

「お疲れ〜紗羅この後どっか行く?天音とショッピングモール行こって話になってるんだけど、夏希誘ってもいいよ」

「行こっかな〜でも二人のいちゃつきを目の前で見せられるのか……ごめんいつも通りだったわ」

「紗羅?それはどういうことかな?私たちそんなにイチャついてないんだけどぉ?」

「自覚無しか……重症ですね、お薬多めに出しときます」

「そんなヤバくないわぁ!」

「そうだよ紗羅、天音の言う通り私たちは人前ではそんなにイチャついてないよ」


 だよね、別に私達は人前ではイチャついてないのに紗羅目おかしくなってない?


「こっちもか……はぁこれだから無自覚イチャつき百合バカップルは……目の毒になってんだよ……はぁ」

「ため息なんてついちゃって、んで行くの?」

「行くよー夏希誘ってくるねー」

「いってらーじゃあ天音帰る用意しとこっか」

「そうだね、せっかくだし紗羅のも勝手に片付けちゃお」

「いいじゃんそうしよー」


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「片づけてくれてありがとね、んじゃー行きますか」

「そういや今日どこ行くの?私ほぼ強制みたいな感じで参加させられたんだけど」

「沙羅、何で伝えてないの?常識的に考えてさ先に伝えない?」

「そうだよ紗羅、伝えないのは常識的に考えてダメだと思うんだ」

「ねぇ夏希このバカップルどの口引っ提げて常識語ってると思う?」

「わからん……んで結局どこ行くの?誰も答えてくれなかったんだけど」

「ごめん……ショッピングモールに行こうかなって、んまー何買うかとかは全く考えてないんだけどね」


 ショッピングモールひさびさだな〜なに買おうかな?まぁこれといって欲しいものは無いんだけどね、あと欲しいものはこの前ネットで買っちゃたし


 みんなで他愛もないおしゃべりをして、途中で薫がつまずいて転びかけたりして気付けばショッピングモールに到着していた


「着いたわけだけどどうする?どこ行く?」

「薫はどこか行きたい所ある?」

「私はないよ天音は?」

「私もないよ、どうする?」

「はーいストップなんでナチュラルに二人は私と夏希のこと忘れるの?なに?いじめ?新手のいじめ?あんたら付き合う前こんな酷くなかったけど?悪化した?」


 悪化て……完全に意識から外れてた事は認めるけども


「はいはーい私ゲーセン行きたーい」

「よし夏希採用!」


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「あ、みのりせんせー」

「うげうちの生徒…って紗羅か、ならまぁいっか」


 なんで紗羅ならいいんだ……あ、そっかこの人紗羅とヤッてるんだったけな、じゃあもう今更って事か


「実里先生なにそれなんのキャラですか?あとこの時間って先生仕事中ですよね?」

「バカップルもいるのか…今日午前上がりだ、あとこれは『猫耳系ダンジョン配信者シュリのじっくりのんびりダンジョン探索』って作品のイトって言うホワイトタイガーのキャラだ」

「あぁあのアニメ化してた作品ですよね、好きなんですか?」

「ノリが良くてな、あとシンプルにキャラが可愛い」

「あの作品良かったですよね、んで先生せっかくなら一緒に回りませんか?私個人としても先生とお話ししたかったですし」

「あぁ夏希もいたのか話したい事って?」

「後ででいいですか?ちょっとアレな話なんで」

「了解した、んでお前ら一応教師として補導しておいた方がいいか?制服で寄り道は一応禁止のはずだが?」

「せんせー一緒にプリとりましょーよ」


 紗羅……話逸らしてあげないでよ……まぁナイスプレーではあるけども


「話逸らすなよ、まぁいいけど、てか教え子とプリ撮るって教師としてどうなんよ」

「いいのせんせーあのこと言っちゃうよ〜?」

「ごめんなさい言わないで下さい、着いていきます、なんなら一緒にプリ撮らせてくださいお願いします、なので言わないでくださいあと痛いのはいやです」

「好きなくせに」


 紗羅に耳元で囁かれ、先生の体がビクッと震える、この人が私の担任かぁ……反面だけど教師してるなぁ……いや教師してないな、だって生徒に手出してるし


「許可が出たって事でプリ撮りに行こー!」

「紗羅怖い子恐ろしい子」

「天音なんか言った?調教するよ?」

「紗羅?なんか言った?天音を私から寝取る?ふざけてるの?『』天音だよ?そんなこと出来るわけないじゃん」


 やだ私の彼女イケメン、なにこの子最高?最強?好きすぎてヤバい死ねる


「こいつらもうヤダァ教師辞める……」


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 先生とプリを撮った後、私はゲーセンで負けられない戦いに臨もうとしていた


「絶対に薫は譲らない」

「いや別に取ろうとしてないんだけど」


 噓だこいつ紗羅絶対に私から私の薫取ろうとしてるもん


「なぁ薫と夏希こいつらはなにをしようとしてるんだ?」

「わかりません」

「薫はわからんか、夏希はわかるか?」

「なんか紗羅が薫と買いに行きたいものがあるらしく、天音がいると不都合があるらしいからそれで戦うことになったらしいです」

「格ゲーでか?」

「はい、私の知ってる限りでは二人とも初見なんですけどね……」

「はたして決着がつくのか……というかまともに戦えるのか……」


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~読んでいただきありがとうございます。

感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~


あとがき

今回から場面転換の書き方を変更しました違和感を感じてしまったらすみません。それはそれとして今回作中に登場した『猫耳系ダンジョン配信者シュリのじっくりのんびりダンジョン探索』はですね、いま別で書いている作品です、ぜひそちらもご覧ください、残念ながらアニメ化はしてません、してくれるといいなぁまずは書籍化が先か……☆ください


『猫耳系ダンジョン配信者シュリのじっくりのんびりダンジョン探索』

↓↓↓

https://kakuyomu.jp/works/16818093094306518529

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