第7話

 ~今回は天音視点のホテル後のお話です~


 頬にキスをされる。その感触で目が少し覚める、天音がいる……夢か…じゃあキスしてもいいよね、さっき告白OKもらったし(夢の中で)と天音の口にキスをする。

 ……甘い……天音の唇……甘い、めっちゃ甘い、溶けそう


「ファーストキス、結構甘かったな」


 あれ?さっきの現実?え?マジで?私もファーストキスだったんだけど……天音の唇甘かったな、さっきもうキスしたしいいよね


「もっかいキスする?」


 少し恥ずかしくなって顔が赤くなる


「さっきのわざと?」

「いいや寝ぼけて夢とごっちゃになってたよ」

「へ?夢で私とナニしてたの⁉」

「なにもしてないよ、告白が成功してそのままの流れでね。と言うか誰も天音とは言ってないけどぉ?天音は私とそうなりたいのかなぁ?」


 私はなりたいけど…本心を隠してしまい天音を煽ってしまう。

 すると天音の顔がただでさえ赤かったのにもっと赤くなる


「え?ほ、ホントになりたい感じ?」


 天音に素で聞いてしまう、天音はそのことがいやだったのか


「なに?私が女の子のこと、いや薫のこと好きじゃいけないの?」


あー怒ってるなこれ、私嬉しかったのに……


「そんなこと言って無いし、言うつもりもないから、何ならかなりうれし……なんでもない」


その後ギクシャクしたままチェックアウトを済ましてホテルを出る、このままデートに行く気にならなかったのか、一人街をぶらつく天音に隠れてついていくのだった。


ぶらつき初めて数分さっそくナンパに絡まれた。天音が、

ちなみに私はさっき天音が入ったアパレルショップで買った黒のパーカーを来ている。結構可愛くて気に入ったやつ。じゃなくておかげ(?)で私はナンパはされていない。やったね!


あ、スルーした。珍しいつもはっきり断るのに。


次はまたアパレルショップ入った。


何も買わずにでってた、私、さっき買ったパーカーと合わせるとよさげのジーンズ買っちゃったのに。


次は小物雑貨が売っているお店だ


色々と考えていたっぽいけど結局何も買わずに出て行ってしまった、今度はちょうど欲しいなぁと思ってたアロマグッズを買ってしまった。

やばいお金使い過ぎてるかも


そんなことを考えていたらいつのまにか私の家の前に立っていた


「なんでここにいるの?邪魔だからさっさと入ったら?話したいことあるんでしょ?」


 少しトゲのある言い方になってしまった


 今日は両親共に残業があって明日よ夜まで帰ってこない


「今日家に誰のいないから、好きにしてていいよ」


 またトゲのある言い方をしてしまった


「あの時最後なんて言いかけたの?」

「あの時って?」

「ホテルで私が女の子のこと、いや薫が好き、って言った時の事」

「………わ、私も大好きって言ったの」


ちょっと違うけどほぼ一緒だしいいよね!本心だし!

「え?い、いまなんて?」

「私も‼天音の事大好きって言ったの‼」


告白聞き逃すとかラブコメでやっちゃいけない事ランキング上位だよ


「あぁうぅぅ……どおすればいいのぉぉ」

「私を好きにした責任を取っておとなしく私と付き合えばいい」


本当におとなしく私と付き合えば良い、どうせ天音は私から離れられないし、私も天音から離れられない、だから天音は私とおとなしく付き合えば良い


「めっちゃ付き合いたいけど一旦考えさせて、真剣に考えたい」


なんでだよ!付き合おうよ!天音も私の事好きなんでしょ!だから良いじゃん!


 二人の間に昨日の夜のお風呂の時のような空気が流れる


「わ、私、か、帰るね」

「え…あ、も、もうそんな時間か、また明日」

「また明日」


「天音……付き合おうよぉ〜天音……大好き」





「かーおーるーおーきーろー」

「ん!」

「起こせってことぉ?しょうがないなぁ」

「ありがと、じゃあ着替るの手伝って」

「それくらい自分でやりなよ」


 いつものように天音に甘える、なんなら今までよりこれから甘えるようになるかもしれない


「あ、あま、天音、おは、おはよう」

「うんおはよう」


 着替え終わり、ご飯も食べて家を出た後、目覚めた私は思い出した、昨日告白した事を


「急にどうしたの?」

「だって私昨日告白したんだよ⁉︎どうなるか分かんなくて、気が気じゃないんだよ⁉︎なんで天音は平気なの⁉︎」

「正直まだ夢だと思ってる、でも真剣に考えてるからあとちょっと待ってて?」

「むー、私以外の女か男選んだら絶対に許さないからな」


そいつがどうなるかは私も分からないからね天音が本当にその人の事を思うなら私を選ぶはず!どう転んでも私と付き合うから安心だな


「選ぶ気ないから、安心して」


あらかっこいい惚れちゃいそう、もう惚れてるのに


「天音、そろそろ球技大会だね、天音はバレー大丈夫そう?」


そろそろ球技大会が近いので聞いてみる


「ふふん大丈夫なのだ、そう言う薫はバスケ大丈夫?」

「まぁ天音よりは大きいからねー」

「嫌味かぁー?そんな悪い子にはこしょこしょをプレゼントだぞ」

「はい確保、やめてね?私もやり返すよ?」

「むーこしょこしょしない?」

「しないからねーほっぺぷにぷにはするけど」

「らぁめぇ、らぁめぇてぇよぉー」

「やーだ」


一緒このままでいいんだよ、私は天音にべっとり、天音は私にべっとり、共依存くらいが私にはちょうどいい



~読んでいただきありがとうございます。

 感想や、改善点、たくさん待っています。

☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~


追記(あとがき的なものだと思ってください)

次回から本編に戻ります。これからもたまに薫視点のお話も作るかも、楽しみにしててください

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