第4話好きの言い合い
私は如月凜(きさらぎりん)。高1の姫女子だ。私は今幼馴染の早乙女翠(さおとめすい)とビジネス百合カップルというものをしている。今日もその為に翠の家に遊びに来ている。そんな事を思ってる時に翠が声をかけてきた。「凜、いまからしよっか?」当たり前かのように言った言葉は私にとっては少し緊張してしまう。体が無意識に背すしを伸ばして固まってしまう。何故なら今から〝好きの言い合い〟をするからだ。「う、うん、、、すっ、、k」私は少しためらいながらも少しうなづいた。そして口を開き好きと言おうとすると、、「凜、好きだよ」急に好きと言われ鼓動が速くなる。やっぱりいつもと違って落ち着かない。ドキドキしっぱなしだ。
「あ、あぅ、、」思わず私は翠の前で変な声を出してしまう。それに気づいた時には顔が熱くなっていた。「凜やっぱり慣れない?今日はもうやめる、、、?」彼女は私の表情を見てまだ慣れないことを感じとって心配そうに見ている。翠にそんな顔をさせたくない。早く慣れたい。「だ、大丈夫、、!翠、好きっ、!」私は力を振り絞ってその言葉を発した。前と同じで顔が熱くなってくる。でも今は目をしっかり開けている。それだけでも私には大きな一歩のように感じた。自分の鼓動が体に響いている。「凜、、、」少し心配そうな顔をしたあと少し笑顔を浮かべて私の頭を撫でてくれる。それだけで心がポカポカする。そんな感覚がした。いままで頭を撫でられたことはあったけどこんな気持ちは初めてだった。これもビジネス百合カップルを始めたからだろうか。初めての気持ちがいっぱいあって頭が変になりそうになるのを必死に頭の中で誤魔化しなからも頭を撫でられると心地よかった。その気持ちに浸っていると気づけば彼女が愛おしそうに私を見ているように見えた。「凜今日は終わりにしよっか。また来週しようね。」翠はボーとしている私にそう声をかけた。「あ、うん!また来週!」私は少しして気づいて返事をし荷持を手に持った。「じゃあ!またね!」私はまるでその場から逃げるようにその場を離れた。遠くからでも手を振っている彼女は輝いて見えた。
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