第3話ビジネスカップル

私は如月凜(きさらぎりん)。至って普通の姫女子の高1だ。私は幼馴染の早乙女翠(さおとめすい)と付き合うことになった。簡単に説明するとビジネスカップルだ。(詳しくは第二話を見てね)しかも百合カップルとして。私はあの時の彼女の提案には少し驚きながらも少しでも私のことを好きになってもらえると思ってビジネスカップルを始めたのは事実だ。なぜなら私は翠に片思いしてるからだ。最初は普通の生活と何ら変わらなかったがある日の放課後等、翠にある提案をした。「ビジネス百合カップル始めたことだしカップルっぽいことしようよ!」私は意気揚々としながら彼女に思い切って話しかけてみた。彼女は相変わらず家でも百合小説を読んでいる。彼女はすぐに私に気づいて、本を開いたままわたしに視線を合わせてそっと口を開いた。「いいよ。せっかく私のお願いに付き合ってもらってるもんね」彼女は少し口角を上げながらそう私に言った。お願いに付き合ってもらってるだなんて、、私は全然苦ではないのに。むしろチャンスなのだ。私が心から感謝し無ければ気が済まないほどだ。そう思ってるうちに彼女は口をまたひらいた。「まずは何から始めようかな。好きって言い合うところから始めよっか」彼女は冷静にそう言い放った。やはり翠の百合へ愛は凄いと思った。私は恥ずかしくて少しためらいながらも口を小さくて開く「翠、、、好きっ、、、」いつもの好きとは比べ物にならないほど私は声が震えながら目をつぶっていた。翠に変だと思われないかな。不安と恥ずかしさがこみ上げてくる。「いいね、やっぱり凛に頼んで正解だった。まるで百合の世界に入ったみたい、、、」いつもの調子で褒められると頬が目をつぶっていてもほんのり熱さが増した気がした。百合の話をするときはもっとオタクっぽく早口になるはずが落ち着いていてとても優しい声色に胸がドキドキしている。改めて私は翠が好きなんだと感じた。そんな気分に浸っていると「凛もう目開けていいよ、もう満足したから。凜?」私は彼女に話しかけられているのに気づいてすぐに目を開けた。彼女の端整な顔が目の前にあっていつもより輝いて見えた。「ごごごご、ごめん!緊張しちゃって、、、」そう翠に告げる。いつもより体が固まっている感覚だ。「凜が緊張するの珍しいね。ビジネス百合カップルは週一でやろっか。凜に無理させちゃだめだし、」そう言って彼女は固まった私を見て優しく告げる。翠が好きでこうなってると口が裂けても言えない。「う、うん、、」私は固まった体が少し軽くなったのを感じて荷物を抱えて帰ろうとした。そのとき彼女は少し微笑んだ後に「また1週間後にまたしようね」そう彼女は告げだ。私は胸がドキッとしたのを感じて軽く手を振って翠の家を後にした。それから本格的にビジネス百合カップル生活が始まった。私にはどんな日々が待ってるのかは想像がつかなった。

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