DM数:10件目 私のイラスト

「ううん。好き」

お兄ちゃんはお母さんとお父さんが

無反応で愛情をくれなくても

私を愛してくれたのだ。

でも無視をしていたのは私。


後でお兄ちゃんに

伝えたい

ありがとうねと


答えがやっとでたのかもしれない。


「山田くんありがとうね。助かった」

「いや俺のせいで風邪ひかせたもんじゃんか」



ん?なんでだ?



「なんで?、」

「そりゃ、シャインの投稿みたら…

昨日3時って

え、ぁ、あ、ぁぁ!??」


「え待って待って、山田くんシャインのアカウントフォローしてるの??!」


たしか昨日は フォロワー限定 で

マンパンアンのイラストを投稿したはずだ。

「あーもうくそ!」


「実は、 シャイン の

ファンなんだよ!俺」


な、な、理解できない。


あの山田くんが私のファン?!

そんなことあるの??


人気者の山田くんは

シャインのことみててくれたの?


「いやー,んふ…ふふ

ごめん、ちょっと、嬉しい」


山田くんは顔を真っ赤にさせて

手のうちわで顔をあおぎながら

「うわーださすぎる俺。

いやちゃんと言わせて、」

「俺は貴方のファンで、

たまたま吹雪の自由画帳を見た時に、

絶対シャイン様だなって、」

学校に隠れファンがいただなんて、


もっと警戒しとくべきだったかもしれない…

そんな気持ちと裏腹になにか暖かいものを感じる。



マンパンアンのイラストは2枚描いていて

ラフや試し書きは紙でかいて、

しっかりしたものは吹雪が得意な

デジタルでかいていたのだ。

なので、

「もしよければだけれど、

いる?ラフとか試し書きのイラスト」

「えええええ?!

いいのか?!シャイン様!いや吹雪〜!!」

そんなに食い気味に言われるとは

思っていなかった私は

すこし引き気味に

「もちろん、

妹さんもこれで喜ぶといいね」


「おう!絶対にあいつ喜ぶよ」


「ありがとうな、ほんとに」


彼は風船を買って貰えた3歳児のように

大切にイラストを抱きしめて

きらきらした目で眺める

私のイラストでこんなにも喜んでくれる人がいると知り嬉しくなる

本当に最近楽しい。


学校に行く足が早くなってしまう。

きっといや絶対これは事実なのだろう。

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