DM数:6件目 喜んでもらうために

え、あ、ちょっとまって

そこには

清夏からの通知

が来ていた。

それはありえない。

絶対におかしいのだ

だって私はメールを繋げた記憶がない…

え?え、?

「ごめん…ふっ、あは、あはっはっー!」

彼は謎に爆笑し始めた。

「いやっふ、ふふ

まって、ふ てか聞いたよ?俺」

なんと私がラフについて考えている間に

許可をとっていたらしい。

気づかなかったが。

気づかなければ許可の意味なくないか?

「いまの、マヌケ顔、ふふふふっ」

「いや、おい」

それは女性に対して失礼だと私は怒る。

それでも山田くんの笑いはすぐには収まらなかった…


それから私は、

家に帰ったら

マンパンアンのイラストを描く。

そんな謎のルーティンができてしまったのだ。

そしてその日も

タブレットを開く。そしたら画面とのにらめっこを開始する。

そのあとは、とにかく

描いては描いてはやり直した。

ここの色が気に入らないとか、もっと厚塗り感をだしたいだとか。

そしてついに妹さんの元気をだす絵を完成させた。

何回もやり直した。どんなに気にいらなく

てもとにかくとにかく。

作り終わった頃には朝の3時になっていた。

なので手のあちらこちらが痛みも訴える。

ついでに頭もぼんやりする。

「喜んでくれるかな」

そんなことを考え私は眠りについた。




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