「叶わぬ恋〜タクシードライバーと私。」
はてや
第1話
「叶わぬ恋~タクシードライバーと私。」今日もまたお金を稼ぐ、東京都歌舞伎町PM12時30分私は今パパ活を終えた。私は川瀬絵梨花(かわせ えりか)17歳。幼い頃父の不倫で両親が離婚、その後母はそのショックだったのか離婚してからすぐに肺がんが見つかりすぐに帰らぬ人となってしまった。それから私と妹が取り残され田舎の親戚のおじさんの家へ住まわせて貰うことになったがDVが酷く妹と2人で家出をし、東京のボロアパートで2人暮らしをしている。バイト生活だけでは、生きていくにも苦しかった私達だったがある日私はあるパパ活サイトを発見した。そして現在に至るという訳だ。そんな私だが、毎日の楽しみがある「お願いしますー」と私は言った。そう帰りのタクシーだ。「今日も遅いね〜お疲れ様」この言葉だけが私を癒してくれる。このタクシードライバーの町田 翔太(まちだ しょうた)は私にいつも労いの言葉をかけてくれる。ひょんな事からたまたまこのタクシーに乗った際、死んだ目をした私に気づいて声をかけてくれた彼に今までのことを全て吐き出し、泣きじゃくった私を慰めてくれたそこから私は彼が好きだ。だけど私は汚れてしまってるし、年も15歳も離れているため世間でいう叶わぬ恋ってやつだ。「僕に何か手伝えることがあったら言ってくださいね!」その羽衣のような優しい言葉が私を包んでくれる。「はい。わかりました。いつもありがとうございます。」私はぎこちなく返す。「そんな話を聞かされたから僕も心配なんだ。まぁ大丈夫そうならよかった。僕にできることなら手伝うから。」この言葉でまた安心する「はい。少しだけ気持ちが楽になりました。何かあったらすぐ相談しますね。」思いが言葉に出てしまう。この時間だけは誰にも邪魔されない至福の時間だ彼の声が好き。彼の優しさが好き。彼の笑顔が好き。おじさんたちに汚された私を浄化させてくれるような感じだ「着いたよ。気をつけて帰ってね」そんな時間はあっという間に過ぎてしまう。「ありがとうございました。また今度もよろしくお願いします。」生活のため、この時間のためまたパパ活をする
「叶わぬ恋〜タクシードライバーと私。」 はてや @shio0409
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