サッカーの神様へ
ヤッキムン
ワールドカップ
夜勤の日。
いっしょに、矢島さんと働いていた。
ちょうど、その日はサッカーワールドカップ。
サッカー大好きで、自分でもサッカーをやる矢島さん。
暗夜の休憩時間に、『日本代表は先制ゴールを決めた』という話を聞きつけ、速攻で矢島さんに教えた。
矢島さんは、家に帰ってから、録画してある試合を1から事前情報なく観たかったらしく、うちはネタバレをやらかしてしまった。
暗夜の明けた朝になっても、うちとしゃべってくれない。
そのあと半年くらい、口をきいてくれなかった。
☆
そして矢島さんは、ヨーロッパで仕事をするために旅立つことに。
サッカーの仕事らしい。
『今まで、とてもお世話になったと伝えてほしい』と杉本さんに言って、ヨーロッパへと旅立つ矢島さん。
杉本さんから、そのことを聞く。
☆
うちにお世話になった事をめっちゃ不思議がってる杉本さん。
「き~やんにお世話になった?そんな人いるなんて...考えられん...」
って、うちに言ってる。
「まあ確かに...お世話になったのは、うちのほう、なんだけど...」
って返したら
「そうでしょーっ...やっぱりーっ」
って、めっちゃ納得してる。
☆
それはそうと
もう、とっくに矢島さんとは和解してる...はず...
サッカーの神様に
「矢島さんのこと、どうぞよろしくお願いします」
って、うちは思った。
サッカーの神様へ ヤッキムン @yakkimn
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