いいの

 朝、予備校の前の横断歩道。赤信号で立ち止まっていると、向こう側から秀才さんが歩いてきたのが見えた。彼女は予備校のドアを開けて中に入っていく。

 今行かないと。

 信号が青に変わった瞬間に早足で向かい、ドアを開け、階段を上った。階段の途中で彼女を見つけた。

「あの……」

 勇気を振り絞った。嫌な顔で見られませんように。

 彼女がこちらに振り返る。俺は目が合うのが気まずくて視線を逸らす。


「昨日は、消しゴム拾ってくれてありがとうございました。ちゃんとお礼が言いたくて。態度が悪かったらごめんなさい」

 すると彼女は少し口角を上げて、手を顔の横で振る。

「大丈夫だよ。君、宇野くんだっけ? 文系だよね?」

「はい、って何で知ってるんですか?」

「タメでいいよ。昨日の授業の時間に、先生に名前呼ばれてたよね?」

 確かに先生に名前は呼ばれたが、あの授業に彼女はいなかったはず。彼女とは日本史の授業でしか一緒になっていないのだから。考えれば考えるほど、なぜ知っているのか分からない。

「あ、君の名前を教えてくれたのは私の友達だよ。昨日、君が帰る時に私たちの横を通ったでしょ? あの後、彼らに君のことを話題に出したら、友達が『あの人、俺と同じ授業受けてた人だ。確か宇野君って先生に呼ばれてた』って教えてくれた」

「そういうことか、びっくりした。何で知ってるのかって思ってた」

「ガッツリ顔に出てたよ。お、噂をすれば」

「ん?」

 彼女が俺の後ろに視線を投げたため、振り返ってみる。そこには階段を上がってくる眼鏡の男子がいた。確かあの時、三人組の中にいた人だ。

「だひー、おはよう」

「おはよう。あ、宇野君だ。二人、早速友達になったの?」

「消しゴム拾ったお礼をわざわざしてくれたの。律儀だよね」

「そうなんだ」

 彼は俺の方を向いて自己紹介をした。

「飛田です。皆、だひーって呼ぶから、だひーって呼んで」

「俺は、ヒロでお願いします」

「あ、私、ヤギちゃんって呼んで!」

 俺たちは三人で話しながら教室に向かった。







 今日も河川敷でぶらぶら帰っていると、光樹がどこからか歩いて来た。風に揺れる桃色。

「やっほー。何か嬉しそう? 消しゴムの子のこと?」

「そうなんだよ。今日、話しかけてさ……」

 俺は今日あったことを光樹に話した。だひーとヤギちゃんと友達になったこと。ヤギちゃんは俺のあの態度を何とも思っておらず、俺が悩んでいたと知って笑ってくれたこと。

「よかったじゃん。友達もできて、悩みも消えて、一石二鳥だ」

「光樹のおかげだよ。ありがとな」

「ううん。僕は何もしてないよ。ヒロが頑張ったんだから。結局、杞憂だったわけだけど」

「うるせーやい」

 俺はその夜、久々にぐっすり眠った。







 勉強も友達付き合いもそれなりに充実した日々を送った。そして六月。今日は浪人生になってから初めての模試の日だ。受ける場所はいつもの教室だし、判定だってまだドキドキする必要はないけど、成績が現役の時より落ちていないかが心配だ。


 教室に入ると、既に机にはマークシートが用意されていた。指定された席に座る。隣は村瀬だった。村瀬はヤギちゃんとだひーの友達で、あの三人組の中にいた一人だ。今は俺の友達でもある。彼は唯一俺と同じ大学を目指しているけど、学部が違う。そのため、ライバルというより、俺は彼を一番の戦友だと感じている。彼は頭も断トツでいい。というか、ヤギちゃんもだひーも本当に頭がいい。これが本気の浪人生。

 俺、遅れ取ってないかな。




 模試は一日で終わらせるため、最後の教科を受け終わった後はヘトヘトだった。

「お疲れ。ヒロ」

「村瀬、お疲れ様。なあ、ちょっとこの問題だけ、答え何にしたか教えてくんない? もやもやしてさ」

「えーっと、大問2の(3)? 俺は4にしたけど」

「だよな! ちなみに、どう解いた?」

「まず、点Aがこの位置にあるってことは……」

 一問だけのはずが盛り上がってしまい、気づけば半分ほど二人で答え合わせをしてしまっていた。

「あ、村瀬、電車大丈夫?」

「やべ、もうこんな時間。帰るか。明日、分かんないところ一緒に解こう」

「おう」

 二人で教室を出る。すると、教室の前に机が並べられており、その上に今日の模試の解答冊子が積んであった。つまり、俺と村瀬で長い時間、「ああでもないこうでもない」と悪戦苦闘しているより、この解答冊子を見れば答えが一瞬で分かったというわけだ。

「……」

「……ぷっ」

 村瀬の吹き出しを皮切りに、俺たちは弾けたように笑った。

「ちょ、ふはっ、あったのかよ解答!」

「模試久しぶりで、完全に忘れてた! ウソだろ、あはははっ」

 周りに誰もいないのをいいことに、二人で大爆笑しながら帰った。




 川に浮かぶ月が揺れる。気持ち早めに河川敷に向かった。こんなに遅い時間だし、暗いから光樹がいなくてもしょうがないな。そう思って歩いていると、照明灯の光の中に人が立っているのが見えた。

 あのピンク色は、光樹だ。

 走って光樹のところまで行くと、彼は嬉しそうにこちらを向いた。俺が遅くなった理由と、待っててくれたお礼を伝えると、彼は「いいの、いいの」と言った。

「僕が待ちたいから待ってるだけだから。ヒロは本当に何も気にしないで」

 心から発しているようなその言葉と表情に安心させられる。俺も、光樹みたいな人になりたいな。







 数日が経ち、模試の結果が出た。結果は、可もなく不可もなくといったものだった。現役の時と変わらずB判定。この時期のB判定は合格が見えるラインで順位も高い。けどそれは、まだ現役生が本気を出していないから。これから夏休みに入って、部活動を引退したら成績が爆上がりするバケモノもいる。本当はここでA判定を取って安心したかったところだ。


「ヒロ、どうだった。見せたくなければ見せなくてもいいけど」

「ん、現役の時と一緒。B判。村瀬は?」

「俺も現役の時と一緒。ほら」

 村瀬の結果を見てみると、A判定だった。

「……は? え? お前、現役でA判取ってたの? なぜ落ちた?」

「いざ本番になって、緊張しすぎてお腹痛くなった」

 どうやら彼は本番に弱いらしい。でも、合格圏内にいるってことは、焦って勉強する必要はないってことだよな。いいなあ。


「いいなあ、ヒロは」

 まさかの、俺が思っていた言葉を逆に返された。

「え? 何で? B判だぜ?」

「B判はいいんだよ。別に悪くないだろ。そこじゃなくて、本番に強いところだよ」

「別に強いってわけじゃないけど、でも、うん。そうかも。高校まで陸上やっててさ、本番前とか緊張しないように心のトレーニングはしてた」

「陸上? すごいな。俺なんかスポーツ全然できないよ。腕立て伏せだって一回しかできないし。ヒロ、やっぱ凄い」

 何で俺の方が成績悪いのに、俺の事そんなに褒めてくれるんだろう。変に自信出てくるじゃん。でも、村瀬のこういうところ好きだな。

「ヤギちゃんとだひーのところにも行ってみようか。さっき、一階に下りて行ったんじゃないかな」

「そうだね」

 前を歩く村瀬の華奢な輪郭を眺めながら、俺は彼に付いて行った。


「お疲れー」

「あ、村瀬君とヒロだ。お疲れ!」

 一階に降りると、ヤギちゃんとだひーがいた。

「どうだった? 判定」

 模試の後には判定の話を始めるグループと、あえて判定の話を避けるグループがある。どちらも受験生あるあるだが、俺たちはバリバリ前者だ。

「俺、ボンミスしちゃった。国語の問題さー……」

「分かる。そこね、高校の先生が教えてくれたんだけど……」


「は? 何で皆そこ分かるの? 間違ってるの私だけ? なんだよー。もー」

「でも、できないって言ってたとこできたんでしょ? 凄いじゃん」


「あはは、何それ珍回答じゃん! 面白!」

「いやだって分かんないじゃんこんなの! 誰が分かんの!」

 楽しい。皆と勉強するのって楽しい。現役の時は真面目に勉強すればするほどクラス内で浮いてたけど、ここにいる人たちは違う。この三人に出会えてよかった。質問すれば嬉しそうに教えてくれる。分からなければ、お宝を探すが如くボロボロの教科書を漁り始める。皆、何かを学ぶってことが好きなんだ。

 しばらく、俺はそれを忘れていた。俺も、学ぶのが好きだから大学に行きたかったんじゃないか。

 俺は、浪人してから初めて「浪人してよかった」と思えた。




「そうだ、光樹は模試やった?」

 今日も、予備校からの帰りに光樹と雑談をする。

「うん。でもC判定だから。まだまだだな。ヒロは?」

「俺はB。現役の頃と変わんない。A狙ってたんだけどなー」

 そういえば、光樹の第一志望ってどこなんだろう?

「光樹の第一志望ってどこ? まだ聞いて無かったよね?」

 すると、光樹の顔が少し曇った。しまった。聞かれたくない人だったか? 受験生の中には第一志望を隠していたい人もいる。そういう人に詮索してはいけないことを、俺は現役の時に知った。

「ごめん! 何でもない!」

「いや、大丈夫。ちょっとまだ迷ってるだけ。そのうち言うよ」

 そう言いながら光樹はパーカーの首元の紐をいじっていた。考えてみれば、彼はいつも同じ服を着ている気がする。制服でもないし、同じ私服をたくさん持ってるのかもしれない。私服の学校に通っている人の中には、服選びに困らないように同じ服をルーティーンで着る人もいると聞いたことがある。

 また光樹の顔を曇らせたくなくて、彼の服のことは俺の中で自己解決することにした。







 時は流れて、世間様は夏休み終盤。俺はひたすら勉強に明け暮れていた。でも、現役生の頃より孤独を感じなかった。なぜなら、いつでも予備校の自習室にはあの三人がいて、分からない問題を聞き合ったり、不安な胸の内をさらけ出したりできたからだ。そして何より、俺には光樹が付いていると思うと、春の温もりに包まれたような気持になれたからだ。

 しかし、事件は起こった。いや、事件と言うか、俺の中ではかなり事件だっただけで、周りの人からしたらただの日常だろう。


 俺、恋したかもしれない。村瀬に。


 その日は、ヤギちゃんは大学のオーキャン、だひーは用事があるとかで二人は予備校にいなかった。俺は、授業は無かったけど自習室で勉強して、十四時くらいに空き部屋でお昼を食べていた。すると、村瀬も部屋に入って来のだ。

 いつ見ても所作がスタイリッシュなんだよなあ。

「ヒロ、お疲れ。今日は予備校内に人が少ない気がするね」

「確かに。この部屋も俺たち以外誰もいないしね」

「皆、ヤギちゃんと同じオーキャンに行ってんのか?」

「ライバル数やば。ヤギちゃん泣くぞー」

「倍率どんだけだろうな」

「八百那由他ぐらいかな」

「地球の人口超えたな」

 そんな馬鹿な話をしばらくしていた。すると、村瀬が話題沸騰中である新作のサイダーを取り出した。それは村瀬にキャップをひねられてプシュッといい音を立てて開いた。彼はそれをごくごくと飲んだ。

 彼の首元に目が吸い寄せられる。何となく罪を犯しているような気分になる。ごまかしの為に、俺は適当に喋り出した。

「それまだ飲んでないんだよね。俺ん家の近くのスーパーに売ってなくてさ」

「ふーん。飲む?」

 俺はこちらに向けられたペットボトルの飲み口に目を釘付けにしたまま、固まってしまった。今まで男友達との飲み回しなんてさんざんやってきたのに。「全部はやらんぞー」と言って笑っている彼の声が耳に入らないくらいには、俺は動揺していた。しかし、いつまでも答えないでいたら怪しまれるだろうと思い、彼の手からそれを受け取ると、ぐっと飲んだ。味なんてよく覚えていない。ただ、震える手を押さえるのに必死だった。

「ありがと。おいしいね」

「だろ? てか、顔赤くない? 大丈夫? これアルコール入ってないけど」

「アルコール入ってないは当たり前だろ。あー、何か暑くて。暑くない?」

 その後は何とかごまかしたが、どうごまかしたか、何を話したか全く覚えていない。あの時の俺は、まるでアルコールに酔ったようだった。酔ったことないけど。




 恋の影を自覚し始めた俺は、光樹と話している間も村瀬のことを考えてぼーっとしてしまい、光樹によく笑われた。なぜ急に意識し始めてしまったのだろうとか、今までは女子が好きだったよな、とか考えていた。まさか、恋してるかもしれないなんて言えない。何やってんだ浪人生。世界中に後ろ指さされるぞ。

「ヒロ、何かあった?」

「ないないない。大丈夫だから。心配ありがとう」

「そっか。最近は順調そうだったから、何かあったのかと思った。じゃあ、僕の悩み聞いてくれる?」

「もちろん。何、何?」

 俺は光樹の感の鋭さにヒヤッとしたものの、光樹の方が話し始めてくれたおかげで場が持った。光樹の悩みというのは。

「最近、ささくれがよく剥けるんだー」

 へー。







 ある昼食の時間。俺は一人でご飯を食べ終えて、少しぼーっとしていたらヤギちゃんが通りかかった。

「ヒロ、なんかぼーっとしてない? 夏バテ?」

「んー、色々考えてたら眠くなっちゃって」

「……村瀬君のこと?」

「ぶっ、どぅえあ!? え!? 何で村瀬!?」

 いきなり村瀬の名前を出されてオーバーリアクションをしてしまった。別に今は村瀬のことを考えてたわけじゃないけど、ないけど……ないよね?

「最近、ヒロの村瀬君を見る目が変わったような気がしたから。そのリアクション見る限り、何かあったね? よければ話聞くよ」

「いや、大丈夫。なんもないから。本当に」

「本当に?」

 彼女はじーっとこちらを見てくる。心配半分、好奇心半分ってところか。

「私、村瀬君とは長い付き合いだよ? 私を味方につけておくことにデメリットはないと思うよ? 村瀬君の好きなゲーム教えてあげようか?」

「え、知りたい」

 乗ってしまった。

「いいよ。でもその前に、村瀬君と何があったのか教えて。言える範囲でいいから。誰にも言わないから」

 彼女の手にかかれば口を割らない人はいない。皆、彼女の「ヤギタイム」に乗せられてしまうのだ。それは俺も例に漏れず。俺は、ここ最近で某村瀬に対する感情が変わったこと、もしかしたら恋かもしれないことを説明した。


「それは恋だね」

 ハッキリ断言された。

「そうだなー、村瀬君は何考えてるか分からないけど、まっすぐな人が好きだと思う。言いたいことをはっきり言ってくれる人とか、感情がすぐ顔に出る人とか。あれ、もしかしてヒロ脈ありかもよ! きゃーー!」

「ちょおい! 待って。ヤギちゃんは『気持ち悪い』とか『浪人の分際で』とか思わないの?」

「思うわけないでしょ。大切な友達の大切な気持ちを同性だからとか、浪人生だからとかいう理由で否定する奴なんて人間じゃないよ」

 なんて人だろう。自信満々にそんなことを言える人を、俺はヤギちゃんしか知らない。

 俺は、この気持ちは正しいものじゃないって思っていた。伝えたら嫌われてしまうかもと思っていた。この思いを全世界の人に否定されると思っていた。でも、いた。俺の想いを否定しないでくれる人が。彼女がいるだけでこんなにも心強いんだ。そう感じると、目が潤みそうになった。

「まずは村瀬君のタイプを調査するでしょー。それから好きな人がいるのか聞き出してー。告白されるならいつの時期がいいとか聞いちゃう? さすがに探り入れてるってばれるかな」

 何だかヤギちゃんの方が楽しそう。一人で作戦会議している。俺は今のうちに涙をひっこめた。

「ねえ、実はだひーの方が村瀬君に詳しいんだよね。単純に私よりも付き合いが長いってこともあるけど、だひーの趣味って人間調査だから」

「人間調査?」

「うん。ヒロの名前をいち早く知ったのも、だひーだったでしょ? そんな感じで人間の行動を観察したり、何が好きか調べたり、噂の根拠を突き詰めたりするのが好きなんだって。大学も、たしかそっち系の学部に行きたいって言ってた気がする。だからさ、このことだひーにも話していい? 絶対に力になってくれるはずだから。だひーはヒロの事をバカになんて絶対しない。それは私が保証するよ」

「うん。二人が付いていてくれるなら心強いかな。言われなくても俺はだひーを信頼してるし。あ、ヤギちゃんも」

「なんだよその後付けみたいな! ぷんぷん」

 まだ恥ずかしくて言えないけど、ありがとう、ヤギちゃん。

 彼女に心で礼を言った。




 今日、緑の日陰がわんさかな河川敷に行くと、光樹が木の幹を見つめていた。

「おーい。何してんの?」

 こめかみを伝う汗を拭いながら尋ねる。

「あ、ヒロ。お帰り。虫見てただけ。最近暑いから、色んな虫が見られるよね」

 暑いとは言っているが、彼はいつも長袖のパーカーである。緑の屋根にピンク色の相性が良い。そのピンクが濃くなっているところは一滴もない。本当に暑いと思っているのだろうか。謎すぎる。


「今日は嬉しそうだね。何かいいことあったの?」

「やっぱり俺ってそんなに顔に出てる?」

「うん。全部出てる」

「う、嘘だろ……」

 俺はヤギちゃんに話したこともあって、光樹にも村瀬への俺の想いを説明した。


「うわー、青春。いいなあ。素敵じゃん。それでここ最近ぼーっとしてたのか」

 光樹が俺の想いを否定しないだろうなということは想像していたが、あまりにも呑み込みが早すぎる。旅人算にツッコミとかしないタイプだろ。

「ヒロにも好きな人ができたのかー。僕にも応援させてね。何かあったら相談してね」

「おう! ありがとな。光樹」

 俺は嬉しさと恥ずかしさを隠すのに精一杯で、光樹の微笑みに切なさが混じっているのを見逃した。

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