第4話


その女性は

仲里なかざと かおり。21歳

専業主婦だという


殺された夫は

仲里なかざと まなぶ。35歳

児童養護施設の支援員だった


ふたりは…その養護施設で、出会い

かおりが、18歳で卒園した時に結婚。

まだ、結婚3年目の新婚夫婦だ。


事件当日、学は「友達と久しぶりに会う」

そう言って家を出た…が、帰ってこなかった。


「…そうですか。何か、

普段と違った様子は…ありませんでしたか?」


「…いえ。特には……何も。」


「おい!みぞし、当日の服装を聞け!」


「あ、え~と、ご主人の出掛けた時の服装は?」


「……確か、黒いパーカーとジーンズでした。」


「では、…自殺した、犯人らしき人物に

心当たりはありますか?」


「…いえ。」

かおりは、小さく頭を横に振った。




うーん。かおりと学の、

身辺を調べ直した方が…良さそうだな。


「みぞし、裏付け取りに行くぞ!」


ワシは、…ん~っと背伸びをした。


「仲里さん…今日は、これくらいに

しましょうか、また何か思い出したり

不審な事がありましたら、この番号に

電話ください。あ!申し遅れました…

わたくし、溝島といいます!」


「…あの、猫ちゃんのお名前は?」


「え?…あぁ、、“ねぎとろ“です。」


「あら!可愛いお名前ですね(笑)」


…ぬっ!……ワシは、可愛くなどない////!


「では、宜しくお願いします。失礼します。」

かおりは、…礼儀正しく、帰って行った。



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